3月31日はよど号ハイジャック事件が起こった日

 

今日3月31日は、よど号ハイジャック事件が起こった日。1970年のことで、日本初のハイジャック事件でした。

安保闘争のとき、革命のためには戦争が必要だとする若者たちが「赤軍派」を結成。その一部が羽田空港発の日本航空351便(愛称「よど号」)をハイジャックして北朝鮮に亡命しました。

日野原重明さん(写真:Karsten Thormaehlen)

その途中に韓国で解放された乗客の中に、聖路加国際病院内科医長(当時)だった日野原重明さんがいました。

そのとき脳裏に浮かんだのが、子どもの頃から習い親しんでいた聖書の一節でした。「マタイによる福音書」8章26節の「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ」という言葉です。イエスがガリラヤ湖に弟子たちと釣りに行ったとき、にわかに暴風に襲われ、舟は波にのまれそうになりました。恐れおののく弟子たちをイエスがこう叱咤(しった)し、風と湖をなだめると嵐は静まったのでした。(「PRESIDENT」2011年12月5日号)

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

この記事もおすすめ