日進館・万座温泉ホテル会長の黒岩堅一(泉堅)氏、召天

 

日進舘・万座温泉ホテル会長の黒岩堅一(くろいわ・けんいち)氏が12日、出張先の京都のホテルで体調を崩し、午前10時、搬送された病院で急性心不全のために召天した。69歳。家族での密葬が13日に神田英輔牧師の司式で行われ、後日、万座で記念会、8月10日の午後5時から東京のウェスレアンホーリネス淀橋教会でお別れ会が行われる。

黒岩堅一氏(宮田まいみ氏のブログから)

黒岩氏は1948年、長野県須坂市生まれ。69年、法政大学工学部経営工学科に入学するが、4年生の時に父親に戻ってくるように言われて中退し、日進館・万座温泉ホテル支配人に就任。75年、同社常務取締役、80年、専務取締役、87年、代表取締役会長。また96年、黒岩氏の歌を聞いた徳間ジャパンコミュニケーションズの人からスカウトの声がかかり、48歳でシンガー・ソングライター「泉堅(いずみ・けん)」としてメジャーデビューもしている。

規模の大きな温泉としては最も高い標高1800メートルにある万座温泉(群馬県嬬恋=つまごい=村)で、明治時代から続く日進舘の6代目当主。その本館にあるホールを「シオンの泉」と名づけ、毎週、チャペルタイムを開いてきた。そこには、さまざまな牧師やゴスペルシンガーらが来てメッセージや賛美を通して福音を伝え、黒岩氏も毎週日曜の礼拝メッセージを取り次いできた。また、毎晩8時から本館2階のフロント前ロビーで歌と話のライブショーを開催しているが、一番人気は黒岩氏によるワンマン・メッセージショーだったという。

黒岩氏がクリスチャンになったのは19歳の時。難病の線維筋痛症を発症し、自殺しようとした時に、大学の親友がイエス・キリストの話をしてくれた。そして毎日、祈った結果、6カ月後に激痛から解放され、完全に癒やされた。その後、奥多摩福音の家で行われた国際ナビゲーターの秋のカンファレンスでキリストを信じたのだ。

以前、黒岩氏はインタビューにこう答えていた。「毎日300〜500人、年間13万人以上のお客様が、日進舘と称する教会へ宿泊費と称する献金を携えて、全国から足を運んでくださる。私たちは13万人のノンクリスチャンに伝道することを使命としています」

2017年に日進舘女将(おかみ)になった宮田まいみ氏は黒岩氏の長女。

 






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