小泉進次郎衆院議員と滝川クリステルさんが結婚

 

自民党の小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)衆院議員(38)とフリー・アナウンサーの滝川(たきがわ)クリステルさん(41)が7日、首相官邸で安倍晋三首相や菅義偉官房長官と会い、結婚の報告をした。そのあと記者団に対して、「私事でたいへん恐縮だが、ようやく結婚することになった。実は(滝川さんの)おなかの中には子どももいるので、できる限り静かに温かく見守っていただきたい」と語った。公式ブログでも結婚にいたった心境を明らかにした。

2012年に、地元である横須賀市の盆踊りで挨拶をする小泉進次郎氏(写真:R2d2ki)

小泉氏は1981年、神奈川県横須賀市生まれ。小泉純一郎元首相の次男で、2009年に衆院神奈川11区で初当選し、当選4回。現在は自民党の厚生労働部会長を務めている。無派閥。

1988年に関東学院六浦小学校(神奈川県横浜市)に入学し、大学卒業まで関東学院で過ごした。関東学院は1884年、米国バプテスト同盟の宣教師アルバート・アーノルド・ベネットによって設立された横浜バプテスト神学校(のちに東京学院神学部)を源流とし、1927年に関東学院が組織された。

キリスト教に基づいた建学の精神に由来する校訓「Be a man and serve the world(人になれ、奉仕せよ)」は、初代学院長の坂田祐(さかた・たすく)の言葉。また坂田の愛唱聖句は「自制の力は町を占領するにまさる」(箴言16:32)。この言葉も何かの折りに小泉氏は聞いたことがあるだろう。

校章は、オリーブの三つ葉をモチーフとしている。「鳩は夕方になってノアのもとに帰って来た。見よ、鳩はくちばしにオリーブの葉をくわえていた。ノアは水が地上からひいたことを知った」(創世記8:11)に由来するもので、三つ葉は三位一体の神を示すという。

感受性豊かな16年間をキリスト教学校で過ごしたことは大きい。昨年や2012年の党総裁選で、安倍晋三首相と対抗したクリスチャンの石破茂・元幹事長を支持してきたが、小泉氏は、「多様な意見を尊重する自民党であってほしい。石破氏の地方創生の考え方に共感する」と述べ、石破氏も「政治への取り組み方に共感するところが進次郎さんにあったのかもしれない。少なくとも私にはあった」と語っていた。

滝川クリステルさんの公式ブログには書き込みはまだない。

滝川さんは1977年、フランス生まれ。父親がフランス人、母親が日本人で、3歳のときに母親の出身地である神戸に移住。小学校6年生のとき、1年間だけ父親の転勤のために渡仏し、帰国後は東京で過ごした。96年にメソジストのキリスト教学校、青山学院大学に入学。

青山学院大学のスクール・モットーは「地の塩、世の光」(マタイ5:13〜16)。ホームページには「本学では毎日礼拝が行われ、『キリスト教概論Ⅰ・Ⅱ』を全学部生に必修とするほか、学内におけるさまざまなキリスト教活動を通じて、学生や教職員がキリスト教信仰の真髄に触れる機会を多く設けています」とある。

2002年からフジテレビ系報道番組「ニュースJAPAN」のメイン・キャスターを務め、現在はフリー・アナウンサーとして活躍している。13年の国際オリンピック委員会(IOC)総会では、フランス語と英語でプレゼンテーションをし、日本の「お・も・て・な・し」精神をジェスチャー交じりにアピールした。

「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです」(2コリント4:18)といった聖書のメッセージに基づいたサン=テグジュペリ『星の王子さま』を子どもの頃から愛読しているといい、母親の美緒子さんとの共著『リトルプリンス・トリック──「星の王子」からのメッセージ』(講談社)も著している。

 






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