今日7月13日は野村英夫(のむら・ひでお、1917~48年)の帰天日です。東京・青山に生まれ、早稲田大学仏法科に学びました。受験勉強の無理から発病し、毎年夏には長野県追分や軽井沢などで転地療養し、そこで堀辰雄や室生犀星、立原道造、津村信夫、福永武彦、中村眞一郎などを知りました。
26歳の時、カトリック高円寺教会で洗礼を受けましたが(洗礼名アウグスチヌス)、31歳で肺結核のため亡くなります。
……幾片かの聖体が
地に落ちたのだつた。
……私はそのとき
……地に臥した人の血と肉を
地に落ちたキリストの血と肉とを
ありありと思つた
さうしてやがて聖体に宿つた
キリストの血と肉とは
私の血の肉とのなかに
流れてゆくのを感じた(地に落ちた聖体)