東京にある神学校、卒業式を中止するところも 新型コロナ・ウイルスの影響

 

新型コロナ・ウイルスによる感染者が増加する中、神学校でも、卒業式に対する措置が取られている。東京基督教大学(千葉県印西市)と東京神学大学(東京都三鷹市)についてはすでに報じたが、そのほか、東京にある神学校でホームページで告知しているところは次のとおり。

東京カトリック神学院(松浦信行院長、練馬区)では、すでに2月11日に今年度の終了ミサが行われており、そのあと神学生はそれぞれの教区に帰っての生活に入っている。

日本聖書神学校の外観(写真:同神学校提供)

日本基督教団の認可神学校である日本聖書神学校(神保望校長、新宿区)は、2日に行う予定だった卒業礼拝を中止し、卒業生と教授のみで卒業証書授与式が行われた。

ウェスレアン・ホーリネス教団のウェスレアン・ホーリネス神学院(山﨑忍学院長、台東区)では、3日に修了式が行われた。

日本基督教団認可の農村伝道神学校(ロバート・ウイットマー校長、町田市)は、4日に卒業式を縮小して行った。

福音派超教派のお茶の水聖書学院(藤原導夫学院長、千代田区)は、7日に予定していた卒業式を中止した。現在の状況が好転した際に改めて「卒業証書授与式」を行うという。

日本ナザレン教団の日本ナザレン神学校(石田学校長、目黒区)は8日に卒業式が行われた。

日本聖公会の聖公会神学院(佐々木道人校長、世田谷区)は、9日に卒業式を縮小して行った。卒業生は5人。

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の中央聖書神学校(三宅規之校長、豊島区)も10日、卒業生とその家族、母教会の牧師や学校関係者に参加者を限って卒業式を行い、その模様についてはライブ中継された。

日本福音ルーテル教会と日本ルーテル教団による日本ルーテル神学校(石居基夫校長、三鷹市)は、13日の卒業式・学位授与式について、卒業生と教職員のみで挙行する(新型コロナ・ウイルス感染拡大の状況によっては、中止などの可能性も)。また、今年度はガウンの貸し出しはせず、手持ちのフォーマルウェア(スーツ、ワンピース)などでの参加となる。なお、22日まで原則、学生の登校は禁止されている。

日本バプテスト連盟の東京バプテスト神学校(坂元幸子校長、文京区)は、神学校のある茗荷谷(みょうがたに)教会が14日まで新型コロナ・ウイルス感染防止対策によって閉鎖しているのに伴い、この間の活動を中止している。16日以降の予定については未定。

福音派超教派の聖書宣教会(赤坂泉校長、羽村市)は、16日に学内の者だけで卒業式を行う。なお、研修生有志によって、卒業式の模様をインターネットでライブ配信する準備が進んでいるという。

日本聖契キリスト教団(現在は超教派)の聖契神学校(関野祐二校長、目黒区)は、16日の卒業式は式典を短縮して行い、式後の感謝会は中止する。式典へは、卒業生本人、家族と教会関係者2人以内、神学校教職員のみが出席して行う。

福音派超教派のJTJ宣教神学校(横山英実学長、台東区)は、20日の卒業式(会場:在日本韓国YMCAアジア青少年センター)について開催時間を短縮して行う。式次第の「卒業生代表の感謝の言葉」および「来賓(らいひん)の祝辞」については文書で配布し、時間の短縮を図る。また、厚生労働省の指針により、妊婦や、感染した際に重症化しやすい高齢者の参加自粛を呼びかけている。

カトリックの上智大学(曄道佳明学長、千代田区)神学部は、3月に予定されていた大学全体の学位授与式(式典)を中止した。

この記事もおすすめ