サッカーW杯開幕 教皇フランシスコがメッセージ

 

4年に一度のサッカーの祭典、第21回ワールドカップ(W杯)ロシア大会が14日、モスクワ・ルジニキスタジアムで開幕した。32カ国が出場し、7月15日(日本時間16日)の決勝まで、1カ月に及ぶ熱戦の火ぶたが切られた。日本代表は今日(日本時間午後9時から)、初戦を迎える。

フランシスコ教皇(写真:Jeffrey Bruno)

バチカン放送局によると、13日、バチカンで行われた一般謁見(えっけん)の席で、教皇フランシスコは今回のW杯ロシア大会に寄せてメッセージを送った。

「すべての選手と関係者、そして、あらゆる国境を越えて、メディアを通してこのイベントを観戦するすべての人々に心からの挨拶(あいさつ)を述べる。この重要なスポーツイベントが、異なる文化・宗教間に出会いと対話、兄弟愛を育み、国家間に連帯と平和を促進する機会となるよう祈る」

開幕セレモニーで歌うアイーダ・ガリフッリーナさんとロビー・ウィリアムズさん(写真:ДмитрийСадовников)

W杯開幕戦に先立ち、開幕セレモニーが約15分間行われた。最初に、英ポップシンガーのロビー・ウィリアムズさんとロシアのオペラ歌手アイーダ・ガリフッリーナさんがデュエットを披露。出場する32カ国・地域の旗手たちがピッチ内を歩み、「LOVE」「WELCOME」と、手持ちのボードで英語の人文字が作られると、約8万人の歓声が響き渡った。元ブラジル代表のロナウドさんも姿を見せた。

15日、モロッコと対戦するイランのチーム(写真:Mahdi Zare/Fars News Agency)

日本代表は今日、1次リーグH組の強豪コロンビアと戦うが、国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでは、日本は61位、コロンビアは16位で、過去の対戦成績は日本の1分け2敗。日本は24日にセネガル(27位)、28日にポーランド(8位)と対戦する。

日本は6大会連続6度目の出場。4月に就任した西野朗(にしの・あきら)監督のもと、決勝トーナメント進出を目指す。すでに、FIFAランキング1位で前回覇者のドイツが初戦でメキシコ(同15位)に0─1で敗れるなど、波乱含みの本大会では、何が起きるか分からない。

FIFAワールドカップは、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する男子サッカー世界一を決める国際大会。各国・地域の代表チームによって行われる。

守田 早生里

守田 早生里

日本ナザレン教団会員。社会問題をキリスト教の観点から取材。フリーライター歴10年。趣味はライフストーリーを聞くこと、食べること、読書、ドライブ。

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