午前7時58分ごろ、近畿地方で最大震度6弱を観測する強い地震があった。気象庁によると、震源地は大阪府北部(北緯34・8度、東経135・6度)で、震源の深さは13キロ、地震の規模(マグニチュード)は6・1と推定される。総務省によると、午後7時現在、4人の死亡と381人の負傷が確認された。高槻市の三宅璃奈(みやけ・りな)さん(9)が学校のプールの塀、大阪市東淀川区の安井実(やすい・みのる)さん(80)が民家の外壁、茨木市の後藤孟史(ごとう・もとちか)さん(85)が本棚、同市の坂勝枝(さか・かつえ)さん(81)がタンスの下敷きになり死亡した。
震度5強だった京都市にある日本ナザレン教団・京都花園教会牧師の篠澤俊一郎(しのざわ・しゅんいちろう)氏によると、京都市内は揺れを感じながらも、大きな被害は今のところ報告はなく、京都市内のバスも通常どおり運行しているという。
いちばん強い震度6弱を観測した枚方市にある同教団・楠葉台教会(藤原伸彦牧師)では、食器が落下するなどの被害があり、近隣の人、信徒、近隣教会の安否確認を現在しているとのこと。
震度4だった大阪南部の八尾市にある日本国際飢餓対策機構・大阪事務所からは次のような報告を受けた。「大阪事務所は健在です。建物被害や落ちたものもありません。被害は大阪北部とその近郊の京都などで出ているようです。震度6弱の大阪府北部、箕面、高槻、茨木、枚方、大阪市北区は心配ですが、事務所に出勤できた者が数名でいま情報収集と対応に追われている状況です」
日本バプテスト同盟・高槻バプテスト教会牧師の中野博誉(なかの・ひろお)氏によると、「教会も家も無茶苦茶ですが、教会関係で怪我をした人は今のところいません。今、独居の方の屋根瓦が全滅なので、落ちかかった瓦を取り除いています。高槻市氷室町4丁目あたりがだいぶ建物被害があります」(フェイスブックの公開グループ「クリスチャン地震被災状況」より)。
イムマヌエル綜合伝道団の公式ホームページによると、京都伏見教会(大兼久芳規牧師)では瓦が数枚落ち、同枚方教会(戸谷芳朗牧師)では棚から物が落ち、石膏ボードに亀裂が入ったという。日本同盟基督教団の緊急災害情報掲示板によると、蛍池聖書教会(森田悦弘牧師)では、棚上の物や食器が落ち、礼拝堂の壁面塗装材がごく一部が剥がれた。くずは聖書教会(石黒久浩牧師)では、牧師館の書棚から書籍が落ちたり、食器棚から器が落ちて壊れたりした。
高槻方面は落下物などの被害が出ているとのこと。枚方方面の教会は回線混雑でつながりにくい状況。震度5強の京都府長岡市は大阪寄りのため、物が落ちたり、ガラスが割れたりといった被害が出ているところもある。
被害が最小限にとどまるよう、また、主の守りと導きがあるよう、祈りを合わせたい。