2025年11月11~15日にタイ・チェンマイで開催されたアジア・エキュメニカル女性会議(アジアキリスト教協議会=CCA=主催)の報告会が1月31日、日本キリスト教協議会(NCC)で行われた。日本から参加した佐竹和香氏(学生キリスト教友愛会)と東のぞみ氏(日本YWCA)が会議の内容や成果を発表し、会場とオンラインで参加した約20人と今後の課題について意見交換した。
同会議はCCAが2015年から取り組んできた「暴力に抗するエキュメニカル女性アクション(Ecumenical Women’s Action Against Violence)」の10年を記念して開催されたもの。今回のテーマは「今こそ、この時のために(For Such a Time as This)――アジアにおける女性への暴力の終結に向けて」で、期間中の木曜日には参加者全員が黒の衣服を身にまとい、性暴力をはじめジェンダーに基づく暴力の終焉を目指して取り組む決意を新たにした(Thursday in black「木曜日に黒」は、世界教会協議会=WCC=が主導して世界的に展開されてきた世界的な運動)。
アジア13の国と地域から80人を超える参加者が集った会議は、毎朝の礼拝と聖書研究、神学的学び、現場からの報告と討議で進められ、最終日には「『アーメン』から『共同行動へ』」という項目を含む声明文を発表。信仰者であるアジアの女性として、教会と社会を「解放と公平の場」へと変革するために「行動すること」を約束し合った。
佐竹氏は、参加者の多様な社会的背景に起因する相互理解の難しさがあるとはいえ、アジア諸国を横断した具体的かつ継続的な取り組みへの工夫が必要ではないかと述べ、東氏は移住労働者の人権保障やジェンダー平等のために、教会がいかに限られた資金を用いるかが問われていると指摘。参加したNCC女性委員会委員長の北村恵子氏からは、今後もアジアの女性たちとのネットワークを大切にしながら課題に取り組んでいきたいとの応答があった。
NCCは青年や女性、さまざまなマイノリティの人々の国際会議への参加を促進し、アジアのキリスト者とのネットワークの強化を目指している。今回提起された課題――牧師や神学者に偏らず、現場で苦闘している人々の参加を増やすこと、参加者の出身国の偏りを是正すること、英語話者に支配されがちな会議のあり方の再検討など――は、CCAに伝えられた。

黒い衣服を身にまとった参加者たち






