今日8月10日は帽子の日。「ハッ(8)ト(10)」の語呂合わせで、全日本帽子協会が制定しました。
聖書(新共同訳)で帽子が出てくるのは1箇所だけ。「彼らは上着、下着、帽子、その他の衣服を着けたまま縛られ、燃え盛る炉に投げ込まれた」(ダニエル3:21)。バビロン捕囚の時、ネブカドネツァル王の命じた偶像礼拝をしなかったユダヤ人のシャドラク、メシャク、アベド・ネゴの3人が燃え盛る炉に投げ込まれる場面です。
プロテスタント教会で帽子姿を見かけることはあまりありませんが、カトリックでは、高位聖職者は半球型の帽子をかぶっています。「ズケット」(イタリア語)や「カロッタ」(ラテン語)といわれます。ズケットの色で聖職者の身分を示し、教皇は白色、枢機卿は緋色、大司教、司教、大修道院長が深紅色です。多くの教会の司祭はあまりかぶることはありませんが、黒色のズケットを着用することもあります。
ミサの際、奉献文を唱える時にはズケットを取り、聖体拝領が終わるとまたかぶります。 また、顕示された聖体の前や聖体行列では着用しません。
司教が典礼の時にかぶっているのはミトラ(司教冠)で、その下にもズケットを着用します。
大学の式典で使用される角帽の原型であるビレッタ帽も着用されます。