4月29日は国際基督教大学の献学記念日

 

今日4月29日は国際基督教大学(ICU)の献学記念日です。

戦後間もなく、キリスト教精神に基づく総合大学を日本に設立する計画が米国に伝えられると、その支援が広がり、ダグラス・マッカーサーを財団の名誉理事長として募金運動が展開されました。また日本でも、当時の日本銀行総裁、一万田尚登(いちまた・ひさと)が募金運動の先頭に立った結果、半年間に1億5000万円以上の寄付が寄せられ、東京・三鷹に46万坪の校地が購入されました。

その前年の6月15日、静岡県御殿場のYMCA東山荘に集まった日米のキリスト教指導者によって超教派のキリスト教大学「国際基督教大学」は創立されたので、創立記念日は6月15日。そして52年4月28日、開学に先立って語学研修所の入学式、その翌日に献学式が行われたのです。

ちなみに、第1回入学式はその翌年の4月13日。国際基督教大学教会ができたのは、さらにその翌年の5月9日のことでした。

昭和天皇の弟、高松宮宣仁親王(たかまつのみや・のぶひとしんのう)が設立準備委員会の名誉総裁に就任したり、献学記念日が昭和の日(当時は天皇誕生日)だったり、次期天皇の弟、秋篠宮文仁親王(あきしののみや・ふみひとしんのう)の二人の娘、眞子・佳子内親王がICUを卒業したりと、何かと皇室と関係もあります。

大学礼拝堂に通じるICUへの入り口。春には桜の花に囲まれる(写真:Almondchoco)

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

この記事もおすすめ