主の御名をあがめます。
皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は新約聖書、テモテへの手紙第二の2章です。よろしくどうぞ。
テモテへの手紙第二 2章4節
兵役についている人はだれも、日常生活のことに煩わされることはありません。ただ、兵を募った人を喜ばせようとします。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
だいたいどこの国でも軍隊に入れば衣食住に困ることはありません。国が兵士たちの衣食住は保障するものです。なぜならそうでなければ兵士は「国を守る」という重大な使命に集中することができないからです。兵士たちは国から衣食住を提供され、つまり日常生活の問題に煩わされることがない代わりに、重大な使命を担うわけです。反対にもし衣食住さえも提供されないのであれば、誰も兵士になんてならないでしょうし、強制されて兵士になったとしても士気は低く、使い物にならないでしょう。日本の戦国時代の兵士たちは、いわゆる手弁当で戦場に駆り出されることもあったようですが、そんな兵士たちは戦地において略奪に走りました。軍を適切に運用するためには、どうしても衣食住の提供が不可欠です。
これと似たようなことは、公務員や政治家にも言えます。彼らは国から衣食住を提供される、つまり給与や歳費を与えられる代わりに、「公のために働く」という重大な使命を担います。もし彼らが自分の衣食住を確保することに煩わされなければならないとしたら、、彼らはまず公のためよりも、自分の日々の生活のための仕事を優先するでしょうし、賄賂が横行するかもしれません。この点で、政治家が十分な歳費を受け取ることは、政治家をちゃんと公のために働かせるためには不可欠なことです。
とはいえ。現実に目を向けますと、衣食住をきちんと国から提供されているはずの政治家が私腹を肥やす姿を、僕たちは嫌というほど日々見せつけられています。贈収賄だって、他の国に比べれば日本は比較的少ないとは言われていますが、明らかに存在します。兵士は兵を募った人を喜ばせようとするはずなのに、政治家には政治家を募った人、即ち国民を喜ばせようとしない人が少なくありません。
これは歳費が足りないということなんでしょうか。兵士だって与えられた食糧が足りなければ略奪を始めるかもしれません。それならたとえば、国会議員に今の2倍の歳費を支払ったら、私腹を肥やす政治家はいなくなるのでしょうか。残念ながらおそらくそんなことにはならないでしょう。足るを知らない人は、いくらお金を与えたって、決して満足することはありません。
だからと言って反対に、単純に「議員歳費を減らしてしまえ」という提案に、僕は手放しでは賛成できません。議員ともなると、出費も僕らとは桁違いに多くなりますからね。歳費を減らしてその出費を賄えなくなれば、政治資金パーティやら企業献金やらに注力して資金を確保しなければならなくなります。そちらばかりに注力して、肝心の政治が後回しになっては困るわけです。ですから兵士に必要十分な衣食住が与えられるべきなのと同じように、議員にも必要十分な歳費が与えられなければいけません。
クリスチャンが通う、教会の牧師にも似たようなところがあります。特に小さな教会では信徒の献金の大部分は、牧師への謝儀、つまり牧師の生活費にあてられます。牧師が生活に困って他の仕事を兼務しなければならないのなら、どうしても教会の仕事が手薄になります。もちろん、そのような状況で歯を食いしばって神と信徒のために懸命に働いている牧師さんたちも多くいます。「副業をしなければならないとしても、絶対にこの本業を手薄にしないぞ」と踏ん張っている方がたくさんいます。本当に尊敬に値することです。でもそれは、言ってみれば兵士に十分な衣食住を提供しないまま「戦えー!」と言っているようなものです。牧師の生活の糧は、できる限り信徒が支えるのが望ましいんです。もっと言えば、牧師に限らず、教会のため信仰のために身を献げる人たちの糧まで、支えることができれば理想です。たしかに、「それは神様が与えるものだ」と言うこともできます。でも神様は信徒を通して、それを牧師に与えようとしているのかもしれません。そうだとすれば、牧師の生活を軽視することは、神様の計画を軽視するのと同じです。
献金の話をすると嫌がられるし、教会から人が離れるとも言われます。それでも時にはちゃんとしなければいけない話です。もちろん、年がら年中「献金しろー。もっと献金しろー」とばかり言う教会は明らかに困ったものですけれど、反対にまったく献金についての話をしないというのも、不誠実かと思います。
それではまた次回。
主にありて。
MAROでした。
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