【ミャンマー地震】チャイルド・ファンド・ジャパン 被災した子どもたちとその家族の支援を呼びかけ

3月28日にミャンマー中部で発生した大地震を受けて、チャイルド・ファンド・ジャパン(東京都杉並区、理事長:髙橋潤)は、チャイルド・ファンド・オーストラリアが中心となって、被災した子どもたちとその家族、さらに救急隊に対し、必要な物資を支給していくことを9日、公式ホームページで伝えた。

これまでに、死者3,600人以上、負傷者5,000人以上、行方不明者は160人とされ、この地震によって推定850万人が影響を受けたとされる。現地では救急隊の人員や物資が足りず、医療機関のひっ迫が起きている状況だ。

チャイルド・ファンドでは独自に現地のニーズ調査を行い、現在、①がれきの撤去、生存者の救出、負傷者への回復治療、②医療機関のひっ迫した状況を改善するための医療支援、③安全な水、非常食、衛生用品、避難所などの支援・救助活動が必要とされていることを明らかにした。

この調査をもとに、チャイルド・ファンドではチャイルド・ファンド・オーストラリアが中心となって、被災した子どもたちとその家族、現地の救急隊に対し、次のような内容で支援を行っていく。

【被災した約3,000の家族への支援内容】
安全な水、非常食、テント、防水シート、寝袋、個人用の衛生用品、生理用品
【30の救急チームへの支援内容】
マスク・グローブ・ブーツなど安全保護用品、消毒剤、安全な水、非常食、ヘルメット、ヘッドライト

今後も現地ニーズの調査を続け、より中長期的な目線で、さらなる物資の支給、避難所支援、子どもの心のケア、暴力からの子どもの保護などを含めた緊急支援活動を行っていく。一方、支援活動をするにあたって、見えてきた課題もあるという。チャイルド・ファンドは被災地の厳しい現状を伝えると同時に、支援を強く呼びかけている。

「これまでに20回以上の余震があり、被害を受けた建物の倒壊が続くなど、依然として厳しい状況です。電話回線やインターネットの接続が不安定で、連絡手段に問題が出ています。また、主要な橋や道路の被害により物流に支障が出ており、それに伴い、物価の上昇も今後起きると考えられます。被災状況は深刻であり、多くの子どもたちや家族が家を失い、支援を必要としています。どうか皆さま、被災した子どもたちとその家族を救うため、お力をお貸しください。」

寄付はこちらの「ミャンマー大地震 緊急子ども支援」から。

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