はたけやま・しげあつ 4月3日、肺血栓塞栓症のため埼玉県内の病院で逝去。81歳。葬儀は4月7日、アーバンメモリアルホール田中前(宮城県気仙沼市)で行われた。喪主は長男の哲(てつ)さん。後日、「お別れの会」(故人を偲ぶ会)の開催を予定している。
1943年中国・上海生まれ。第二次大戦後、故郷の宮城県唐桑町で牡蠣養殖を始めた父の後を継ぎ、「森は海の恋人」を合言葉に、養殖業を営みながら1989年から植樹活動に取り組んだ。2011年の東日本大震災では養殖いかだが流されるなどの被害を受けたが、その後も活動を続け、2012年には国連森林フォーラムから「森の英雄」に選ばれた。
著書に『森は海の恋人』(北斗出版)、『漁師さんの森づくり 森は海の恋人』『カキじいさんとしげぼう』『人の心に木を植える 「森は海の恋人」30年』(講談社)、『鉄が地球温暖化を防ぐ』(文藝春秋)、『森・川・海つながるいのち』(童心社)、『牡蠣とトランク』など。
日本バプテスト同盟気仙沼教会会員。日本基督教団千代田教会(東京都新宿区)での主日礼拝(2011年12月)の奨励の中で、「森は海の恋人」の名前が、旧約聖書(口語訳)の詩編42編1節の「慕う」に根ざしたものであると語っていた。
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