トルコ南部のシリア国境近くで起きた大地震から3日。被災したトルコと隣国シリアの当局などによると、両国で合わせて2万人以上が死亡した。生存率が急激に下がると言われる72時間が過ぎ、各地で生存者の捜索が急がれている。この緊急事態を受け、日本福音ルーテル教会では、ルーテル連帯献金として、ルーテル世界連盟(LWF)を通じてシリア・トルコ震災被災者支援を行うことを発表した。
世界各地のルーテル教会の共同体であるLWFは、壊滅的な大地震が発生した後、支援金の寄付を呼びかけるとともに、現地パートナーであるカリタス・シリアと協力して、救援活動を行うことになった。日本福音ルーテル教会は、この活動を支援するため、さしあたってルーテル連帯献金の災害支援より100万円を送金する。さらに、支援を続けるために個々の教会にも寄付を呼びかけている。
LWFのホームページで現地の様子を次のように報告している。
6日早朝、トルコとシリアの国境でマグニチュード7・8の地震が発生し、これに続いて、40回以上の余震、さらにその日の正午頃にマグニチュード7・7の地震が発生した。翌日5,000人の死亡が確認され、数万人が行方不明になっている。瓦礫の下に閉じ込められた生存者を救出するための作業が行われているため、犠牲者の数は増え続けている。病院やその他の公共施設を含む多くの建物が完全に崩壊した。
さらに、LWFグローバル人道コーディネーターのアラン・カルマ氏は、「現時点で報告されていることは『氷山の一角』に過ぎないかもしれない」と述べ、現地の気温が下がる中、時間との闘いの中で、捜索救助活動が繰り広げられていることを伝える。また、余震のため被災者は、屋内に避難することを恐れており、多くの人が氷点下のもと車や駐車場で寝ているという。また、シリアの反体制派の拠点とされる被災地域では、援助が困難となっており、現地スタッフとその家族が死亡または行方不明となっているという。
献金受付期間:2月12日(日)~3月31日(金)
《連帯献金の送り先》
郵便振替:00190-7-71734
口座名 :「(宗)日本福音ルーテル教会」
「シリア・トルコ震災被災者支援献金」と明記