12月8日 ヨハネ黙示録1章8節

神である方、今おられ、かつておられ、やがて来られる方、全能者がこう言われる。「わたしはアルファであり、オメガである。」
ヨハネ黙示録1章8節(参照箇所同書1:1〜8)

 

やがて、キリストが再びおいでになるという信仰がヨハネ黙示録からのメッセージです。キリストの再臨については、よく理解する必要があります。キリストの再臨について、聖書は世の終わりが来るとだけ説いているのではありません。「神である方、今おられ、かつておられ、やがて来られる方、全能者がこう言われる。「わたしはアルファであり、オメガである。」と言います。キリストは、時間の中においでになりません。キリストは過去にも、現在にも、未来にもいます、お方であって、かつまた「初めであり、終わりである」方であると告げます。世の終わりにいます、お方は、世の初めにもいますお方であるのです。

それは、時の流れの中で起こること、すべてを支配されるお方がおいでになることを意味します。そのお方がおいでになるので、わたしたちは時の流れの中で答えがみつからないことについても、答えがないままで終わることはないと信じることができます。ときには、時間があるのでかえって辛い、時間などなければよいのにと思うことに遭遇することもありましょう。でも時を越えたお方がいますので、そのお方に委ねることができます。

賀来 周一

賀来 周一

1931年、福岡県生まれ。鹿児島大学、立教大学大学院、日本ルーテル神学校、米国トリニティー・ルーテル神学校卒業。日本福音ルーテル教会牧師として、京都賀茂川、東京、札幌、武蔵野教会を牧会。その後、ルーテル学院大学教授を経て、現在、キリスト教カウンセリングセンター理事長。

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