海外 2022.02.16 ミュンヘン大司教区のマルクス枢機卿、独身制の廃止訴え キリスト新聞社ホームページ By Dieter Schmitt, Fulda DSC – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6866907 独カトリック教会ミュンヘン大司教区のラインハルト・マルクス枢機卿(68)が南ドイツ新聞(SDZ)2月3日付電子版とのインタビューで、「聖職者の強制的な独身制は廃止すべきだ。セクシュアリティーは人間性の一部であり、決して過ぎ去るものではない」と指摘した。聖職者に婚姻するか独身でいるかの選択権があるべきだという。 マルクス枢機卿は、教皇フランシスコを支える枢機卿顧問評議会メンバー(現在7人構成)の1人。 同枢機卿は、2019年10月の「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」で、既婚の聖職者について、「聖職者が不足している地域での独身制の撤廃は想像できる」と語っていたが、今回のように「婚姻に対する聖職者の選択権」まで踏み込んだ発言は初めて。 背景には、1月20日に公表されたミュンヘン・フライジンク司教区の聖職者の未成年者への性的虐待報告書とも関連しているようだ。同枢機卿は「聖職者の独身制」と未成年者への「性的虐待問題」との関連については、「関連があると一般的には答えられない。ただ、独身制と男性だけの世界に引かれる人々がいることは事実だ」と説明するのに留めている。(CJC) 関連記事【クリスチャンビギナーズ】第2回 神父ってどんなお仕事?【解説】「尊者」は信徒の模範、カトリック教会が認定する敬称とは?ミャンマー=クーデターから1年 ボ枢機卿「人道支援へのアクセスの保証を」前教皇 教会の性的虐待で「何も行動を起こさなかった」と批判される既婚男性の司祭叙階を教皇に提言する文書を採択、アマゾン地域で牧師の独身は不自然? 山下智子 【教会では聞けない?ぶっちゃけQ&A】 関連 Post Share 幸せは「今ではないいつか」にはない【聖書からよもやま話149】 前の記事 日本国際ギデオン協会 元全国会長ら人事めぐる裁判で除名 次の記事