今日3月10日は渥美清の誕生日です。山田洋次監督「男はつらいよ」の寅さんでおなじみ。亡くなる直前に病床でカトリックの洗礼を受けました。最後まで身辺の世話をした付き人が証言しています。
あの無神論者だった渥美さんが、亡くなる直前にクリスチャンの洗礼を受けたことでも、(妻の)正子さんに捧げた愛の深さがわかります。白百合出身で学生のころからクリスチャンだった正子さんと、天国に行ったあとも結ばれていたい……と、人生の最後の最後で、そう願ったからに違いないからです。(篠原靖治『生きてんの精いっぱい──人間・渥美清 壮絶ガン闘病と家族愛』主婦と生活社、104頁)
山田監督も少年時代に満州で、日本キリスト教会の小川武満牧師と家族ぐるみの親交を持っていました。そのため、「男はつらいよ」の中でも、教会や神父がきちんと描かれています(20作「寅次郎頑張れ!」のカトリック平戸教会、35作「寅次郎恋愛塾」での五島列島のカトリック青砂ヶ浦教会など)。
75年前の1945年の今日、深夜0時8分、東京大空襲がありました。死者約10万人、焼失家屋約27万戸という被害が出ました。
また今日から14日頃まで、第8候 「桃始笑 (ももはじめてわらう)」(72候)。桃のつぼみがほころび、花が咲き始める頃です。