世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(事務局:東京都中野区、事務局長:木内真理子/以下、WVJ)は、子ども支援の新企画「Chosen(チョーズン)」を導入する。その参加者を5月5日から200人限定で、ホームページにて大募集する。
「Chosen(チョーズン)」は、WVJ既存の子ども支援プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」の新しい始め方。従来のように、スポンサー(参加者)が子どもを選んで支援を始めるのではなく、支援地域の子どもたちが自らスポンサーを選んで、支援が始まるという全く新しい方法だ。2019年にWV米国で初めて導入され、このたび、日本においても本格始動することになった。
この方法により、これまではただ支援を待っていた子どもたちが、自分の力で未来をつかむ体験をすることになる。それにより「自分には人生を選ぶ力がある」ことを知り、未来に向かって成長する大きな力を得ることにつながる。一方、スポンサーは、子どもたちから選ばれるという特別な体験を通して、深い心のつながりや支援する喜びを実感しながら、途上国支援に参加することになる。
支援内容は従来の「チャイルド・スポンサーシップ」と変わりなく、貧困、教育、水衛生等、地域に根差した開発援助を行うことで、子どもたちの健やかな成長を目指す。さらに、この支援への参加をとおして、持続可能な開発目標(SDGs)である、「貧困をなくそう(目標1)」「質の高い教育をみんなに(目標4)」「安全な水とトイレを世界中に(目標6)」等の達成にも貢献できる。
申し込みの流れは、①特設サイト内の「お申し込み」ボタンからチャイルド・スポンサーシップに申し込み、顔写真をWVJに送信、②支援地域で、申し込みをした人たちの顔写真が印刷され、掲示される、③支援地域の子どもたちが、その中から1人を選ぶ、④選んだ子どもの写真と、選んだ理由が書かれた手紙が申込者に届けられる、となっている。
今回の取り組みについてWVJは、「先着200名限定ですので、早めのお申し込みをお待ちしています。これまでにない仕組みで始める新たな途上国の子どもへの支援に、たくさんの方々にご参加いただけることを願っています」と参加を呼びかけている。
また、WVJでは、こどもの日に当たる5月5日に、ZOOMを用いてのオンラインイベントを開催する。「コロナ禍で激変するアジア~子どもの権利と新しいチャイルド・スポンサーシップの始め方」と題して、コロナ禍でカンボジア駐在員として活動を続けたスタッフからの報告と共に、現在カンボジア駐在員として活動するスタッフからの現地レポートを届ける。事業担当スタッフとの対談形式で行い、参加者との質疑応答の時間も予定している。時間は、午後2時からで参加は無料。詳細と参加申込みはこちらから。
ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、キリスト教精神に基づいて開発援助・緊急人道支援・アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGOワールド・ジャパンの日本事務所。2018年度には29カ国で1135事業を実施し、アジア、アフリカ、中南米など21カ国で「チャイルド・スポンサーシップ」を展開している。
「チャイルド・スポンサーシップ」は、途上国の子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを目指し、水衛生、保健・栄養、教育等の地域の課題に取り組む支援プログラム。チャイルド・スポンサーになると、支援地域に住む子ども「チャイルド」を紹介。手紙や現地訪問等を通じて、チャイルドとのつながりを持ちながら支援の成果を実感できる。なお、WVJは認定NPO法人として認定されていることから、支援金は寄付金控除の対象となる。