世界初の殉教者は「天使のような」イケメン! 〜聖ステパノの記念日〜

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12月26日 聖ステパノの記念日

聖ステパノは新約聖書にも登場する、使徒たちが宣教と祈りに専念できるように事務や経理を担うように任命された7人のメンバーのうちの一人で、初代教会設立の重要人物です。そしてキリスト教史の中で初めての殉教者とされる人です。12月26日が記念日となると「イエス様が生まれて翌日にいきなり殉教者が出たのか!?」と思ってしまったりもしますが、そうではなく彼が殉教したのは西暦35〜36年頃とされています。イエス様が生まれたのを西暦4年としても、30年あまり後だということになります。イエス様の十字架の後、割とすぐに殉教したということにはなります。

彼は石打の刑(死ぬまで石を投げつけられるというかなり残酷な刑です)によって処刑されたのですが、その処刑の場には、回心する前のパウロ(サウロ)がいたとされています。回心前のパウロはキリスト教弾圧に心血を注いだ人でしたから、これをみたパウロは「ざまーみろ」と思っていたかもしれません。そんな思いを心に抱く人でさえ、回心させて用いる神様の度量はすごいなと思います。

ちなみに、かなりのイケメンだったようで「天使のような顔を持っていた」と言われています。たしかに、彼を描いた絵画を見ても相当なイケメンに描かれています。「クリスマスの翌日にはイケメンの記念日がある!」と覚えていただければ覚えやすいかと思います。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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