今日9月29日は八代学院の創立記念日です。1963年、神戸・垂水の地に、日本聖公会主座主教の八代斌助(やしろ・ひんすけ)によって設立されました。「神を畏れ、人を恐れず、人に仕えよ」を建学の精神としています。
高校から大学への7カ年一貫の全人教育を理想として、八代学院高校(92年に神戸国際大学付属高校に改称)と八代学院大学(同年、神戸国際大学に改称)が設置されました。聖公会系の学校にはほかに立教学院、松蔭女子学院、桃山学院、プール学院などがあります。
高校の英語名は St. Michael’s Senior High School。ミカエル(英マイケル、仏ミシェル、独ミハエルなど)は、創立者である八代斌助の洗礼名でもあり、八代が40年間司牧し、学校設立の母体となった神戸聖ミカエル教会に由来しています。
「その時、大天使長ミカエルが立つ。彼はお前の民の子らを守護する」(ダニエル12:1)と聖書にあるように、大天使ミカエルはイスラエルの守護聖人であり、またフランシスコ・ザビエルによって日本の守護聖人にもされました。
その国や人などのために神にとりなしを祈る「守護聖人」という考えはプロテスタントではしませんが、カトリックに近い聖公会では聖人崇敬(聖人を信仰の模範とすることで、崇拝ではない)が行われます。八代学院の創立記念日である今日は、聖ミカエルの祭日でもあるのです。
高校では、春にイースター礼拝、冬にはクリスマス礼拝があり、それぞれ神戸聖ミカエル教会で礼拝を行います。また宗教教育の一環として3年間を通して週に1度聖書の授業もあります。