ウクライナ政府の支配地域、東部ドネツク州にあるスヴャトヒルシク大修道院の木造聖堂が、6月4日炎上した。
米メデイアCNNが報じたウクライナ正教会の声明は、「戦闘の結果、大規模な火災が発生して炎が本堂を飲み込んだが、これまでのところ、死傷者は報告されていない」という。
CNNなどによると、最初に建造された木造聖堂は16世紀にさかのぼるが、現在の建物は、16~17世紀のロシア木造建築の様式を使ってウクライナ独立後の2000年代に再建されたという。
ウクライナのポドリャク大統領顧問は修道院に市民が避難していたことを公式ツイッターで明かした上で、「何も神聖に思わないロシアの蛮行」という強い表現を使って非難した。
ロシア政府は、今回の火災はウクライナ側によるものだと主張している。「ウクライナの民族主義者が6月4日、スヴャトヒルシクから撤退した際に木造聖堂に放火した」とするロシア国防省の発表を国営タス通信が伝えた。(CJC)