だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。
マタイ28章19~20節(参考箇所同書28章16~20節)
弟子たちは主から「すべての民をわたしの弟子にしなさい」との命令を受け、福音宣教へと派遣されます。けれども実際には、その命令を果たすには弟子たちは欠け多い集団でありました。十二人の弟子は、すでに十一人となり(16節)、中には主を疑わしく見る者もいたとあります(17節)。
福音宣教の働きを負う者はけっして十全の資格をもつ者ではないことを弟子集団に見ることができます。しかしながらこの派遣の命令は果たされなければならないのです。使命を果たすには、あまりにも任に耐え得ないかのようであります。けれども、この命令には主は世の終わりまで共にいるとの約束が付随しているのです。これは最初のクリスマスの時、ヨセフが、「『その名はインマヌエルと呼ばれる。』この名は神は我々と共におられるという意味である」と天使から聞いた約束が、その時以来、変わりなく終わりにまで至ったことを教えるものです。
今日のわたしたちもまた同じ主の命令を聞く者です。弟子たちと同じくその命令を果たすには欠け多い者です。しかし主の命令はわたしたちの働きを通して果たされます。主はインマヌエルなるお方であるからです。