最大震度7の揺れが6日未明、北海道を襲った。現在も大混乱する中、救援・復旧作業が進められている。震源地に近い苫小牧(とまこまい)市にある日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団・山手町教会牧師の大坂太郎(おおさか・たろう)さんに話を聞いた。
──地震の瞬間、大坂先生はどうされていましたか。
早朝3時だったので寝ていたのですが、突然の大きな揺れで飛び起きたという感じでした。横揺れではなく、縦に激しく揺れたように思います。長い時間、おそらく数分単位で揺れたように感じました。私は東日本大震災を埼玉県で経験しましたが、揺れの大きさ、衝撃ともに、今まで経験したことのない大きなものでした。苫小牧市は震度5強ということでしたが、本当にびっくりしました。その後、余震は、大きいもので3、4回。報道によると、小さいものも含めて40回くらいあったようです。
──教会堂の被害はいかがですか。
建物は2008年に修繕したので、耐震補強ができていたようです。本棚から本が落ち、棚から物が落ちて割れてしまったといった程度。会堂が守られたのは感謝でした。
──ライフラインの復旧状況は?
私の住んでいるところは水道は大丈夫ですが、札幌市内や、震源地より遠くても断水しているところもあるようです。ガスは、プロパンが多いので、こちらも大丈夫です。ただ、電気はいまだに復旧していません(7日午前現在)。スマホの充電は車で済ませています。ただ、パソコンが使えないのは不便ですね。
停電のため、近所の商店は軒並みお休み。しかし、同じ市内でも電気が復旧しているところもあって、そこでは店も開いています。ただ、流通が混乱しているので、品薄です。当然、お弁当やおにぎりなどは売っていません。ガソリンスタンドは長蛇の列です。北海道は移動距離があるので、どこに行くにもガソリンが必要なのです。
──具体的な祈りの課題はありますか。
まずは人命救助が速やかに行われることですね。一人でも多くの命が助かってほしい。これがまず第一です。次にライフラインの復旧です。電気、水道の復旧が速やかに行われるように。必要なところに必要なものが届くよう、お祈りください。