肉は常温で放置したらあぶない【聖書からよもやま話464】

 

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、レビ記の7章です。よろしくどうぞ。

 

レビ記 7章18節

もしも、三日目にその交わりのいけにえの肉を食べるようなことがあれば、それは受け入れられず、それを献げる人のものとは見なされない。これは不浄のものとなり、これを食べる者はその咎を負わなければならない。

(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

先日、カレーを作ったのですが冬だからと油断して鍋のまま翌日まで寝かせたのを食べてしまったら、ウェルシュ菌に感染して軽くお腹を壊しました。幸い大事には至りませんでしたが気をつけなくてはなと思いました。カレーに限らず、食べ物を翌日以降に食べるなら、ちゃんと冷蔵庫に入れておかなくてはいけません。

さて、レビ記には神様に献げる生贄のルールについて色々と書いてあります。この場合は全部焼かないといけない、とか、この場合はこの部分は自分たちで食べてもいい、とか。その一環として今日引用したことも書いてあるのですが「三日目に生贄の肉を食べてはならない」って、これ、神様への礼儀だとかそういう問題というよりも、食中毒防止のためなんじゃないかと思いました。

だって三日目の肉って・・・。当時は冷蔵庫なんてものはありませんからね。「三日目」ということは最低でも48時間は経過することになります。肉を常温で48時間放置してしまったら、それはもう食中毒の危険がかなりあります。

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UnsplashKyle Mackieが撮影した写真

禁止のルールというのは、それをやってしまう人がいるから作られるものです。盗む人がいなければ「窃盗罪」なんてものはありませんし、騙す人がいなければ「詐欺罪」なんてものもないわけです。学校で「廊下は走ってはいけない」と決まっているのは、廊下を走る子がいるからです。

・・・ということは。神様が「三日目の肉を食べてはいけない」と決めたということは、三日目の肉を食べてしまう人がいたということです。そりゃお腹壊すだろう・・・。

神様が人間に言い渡すルールって、一見意味のわからないようなものもあるんですけれど、こうやって考えると意外と生活に密着したものもあるのかな、なんて思います。「動物の血を食べてはならない」というのも恐らくは「血抜きしないと鮮度が劣化しやすいから」という理由なんじゃないかな、なんて思っています。決めておかないと、人間ってやっちゃいますから。それでお腹壊しちゃいますから。

僕も次からはちゃんとカレーも冷蔵庫にしまおうと思います。

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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