東京神学大学の大住雄一学長が召天、64歳

 

東京神学大学の大住雄一(おおすみ・ゆういち)学長・教授(旧約聖書神学)が5日、くも膜下出血のため都内の病院で召天した。64歳。葬儀は9日正午から東京神学大学礼拝堂(東京都三鷹市大沢3-10-30)にて執り行われる。喪主は妻の真理さん。

大住雄一氏(写真:東京神学大学提供)

1955年東京生まれ。79年、東京大学法学部を卒業して、東京神学大学神学部第3年次編入学。83年、同大神学研究科博士課程前期課程を修了して、後期課程に進学(1989年退学)。83~85年、日本基督教団・大宮教会担任教師を経て、1985~89年、西ドイツ・ベーテル神学校に留学(神学博士)。帰国後、91年まで用賀教会兼務担任教師、2004年まで同教会兼務主任担任教師。1990年から東京神学大学常勤講師、助教授、教授を経て、2017年、学長に就任。

東神大ホームページで大住氏は次のように述べる。「テキストというものの問いかける言葉が、いかにして聖なる言葉であるか、いかにしてキリスト証言であるか、そしていかにして、共同体の歴史であるか、このことを究明するために必要な古代語学、言語の哲学、解釈学、歴史学、社会学、考古学、その他あらゆる分野の学問と取り組みます。旧約は深く、遠く、そして、きわめて刺激的だと感じています」

用賀教会のホームページでは、3代目牧師の大住氏のことをこう語る。「ドイツ留学中に東京神学大学の推薦をいただき、学位取得後大学復帰と同時に牧師としても着任してくださいました。(前任の)小泉(達人)牧師が子ども好きだったこともあり、その意志を引き継ぎ、教会学校にも力を注いでくださいました。聖書研究は若い人たちの参加も多く、その結果が現在の教会学校やジュニアチャーチの隆盛につながっています。さらに真理夫人の細やかな心配りに助けられた教会員は多く、このことは2代続いた単身牧師の用賀教会にはなかったことで、新しい色彩が加わりました」

著書に『聖書──神の言葉をどのように聴くのか』(シリーズわたしたちと宗教改革 第2巻、日本キリスト教団出版局)、『神のみ前に立って──十戒の心』(教文館)、共著に『言葉の働く場所』(東信堂)、訳書にF・クリュゼマン『自由の擁護──社会史の視点から見た十戒の主題』(新教出版社)、F・クリュゼマン他編『キリスト教とユダヤ教──キリスト教信仰のユダヤ的ルーツ』(教文館)などがある。

 






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