7月17日「信仰に基づいてしっかり立つ」

わたしたちは、あなたがたの信仰を支配するつもりはなく、むしろ、あなたがたの喜びのために協カする者です。あなたがたは信仰に基づいてしっかり立っているからです。(コリントの信徒への手紙Ⅱ 1章24節)

パウロたちは神の言葉を宣教する使徒である。しかし、自分たちは人の信仰を支配する者ではない、と今日の聖句で語る。私たちの間で「信仰を支配する」のはイエス・キリストだけである。

それならば、使徒とは何か。「あなたがたの喜びのために協力する者です」とパウロは言う。喜びとは、キリストを信じて、知る喜びである。キリストの福音にあずかった私たちは、生きている時も、死ぬ時も、神のものであり、主が共にいてくださる。ここに私たちの慰めがあり、喜びがある。私たちはこの喜びを共にするために、説教し、説教を聞き、折り合い、仕え合う。私たちは喜びのために共に働く同労者である。

キリスト者は皆、「信仰に基づいてしっかり立っている」(24節)。一人ひとりが神としっかり結ばれている。神への信仰に堅く立っているのでなければ、私たちは福音のために共に働くことはできない。私たちは互いにもたれあう関係ではなく、自立している者でなければならない。「イエス・キリストにおいてのみ、私たちは相互に結ばれている。キリストが私と他者との間に立ってくださるゆえに、私は他者との直接の交わりを望むようなことはしない。...一人でいることのできない者は、交わりに注意しなさい」(ボンへッファー)。「一人でいる」とは、一人で静まって神の言葉を聞き、祈り、神と結ばれている者である。信仰に堅く立つ者が、はじめて福音の喜びのために他の兄弟姉妹と一緒に奉仕することができる。

 






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