梅雨が明けそうで明けない東京の空模様です。カラッとスカッと晴れた週末が恋しいです。そんな中、今日もクリスチャンプレスをご覧いただき、ありがとうございます。
◆1980年7月31日 ハリー・ポッターの誕生日
K.ローリング氏による、あまりにも有名なファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズの主人公、ハリー・ポッターの誕生日です。ずーっと少年であるようなイメージがありますけど、もう40歳なんですね。なんだかリアル・・・
さて、キリスト教界ではこの「ハリー・ポッター」シリーズをめぐって「これを子どもに読ませるべきか否か」という論争があります。聖書は魔術を禁じていますから、魔術を扱うヒーローが登場する物語は子どもに悪影響を与えるのではないか、という意見が様々なクリスチャンから提示されました。アメリカの一部の学校では図書館にこの小説を置かないなどの措置が取られたそうです。

画像:写真AC
一方で著者のローリング氏は自らが長老派のクリスチャンであると述べており、また、この小説の最後では「最後の敵は『死』である」「宝のあるところに心もある」といった聖書的な価値観がこの作品のテーマとして導かれています。「魔術」に重点を置かず、「全体としてのテーマ」に重点をおけばこの小説もクリスチャンの成長に役立つものである、という立場の方もたくさんいます。
いずれにせよ、小説も映画もシリーズが完結し、一時のような熱狂的なブームが過ぎ去った今ではこの論争も下火になってきてはいるようです。
僕は個人的には「ロード・オブ・ザ・リング」の方が好きです。そして、小説や映画は難しいことは抜きにして、純粋に楽しむタイプです。
それではまた明日。

MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。