7月27日はジュリア・カロザースが来日した日(キリスト教学校フェアの日)

 

今日7月27日はジュリア・カロザースが来日した日です。米国長老教会の宣教師クリストファー・カロザースと結婚して間もない24歳の時でした。

ジュリアは1873年、女子学院(東京都千代田区)の源流の一つであるA6番女学校を創立しました。築地居留地6番のA棟で教育を行っていたことから、そう呼ばれるように。日本の女子中等教育の最古の学校です。

女学校はその後、クリスチャン実業家の原胤昭(はら・たねあき)に引き継がれて、76年に原女学校となり、78年に新栄女学校(他の宣教師によるB6番女学校が改称)、90年に桜井女学校(櫻井ちか創立)と合併して「女子学院」と校名が改められました。

女子学院中学・高校(写真:IZUMI SAKAI)

現在、日本のクリスチャン人口は1%といわれますが、キリスト教学校は全国に380校以上あります。これらの学校のほとんどは、米英などの宣教師によって明治期に開設されました。その目的は伝道だけではなく、当時の劣悪な日本女性の地位向上にもありました。「ミッション・スクール」と呼ばれるのは、欧米諸教会の伝道局(ミッション)によって設立されたためですが、現在はほとんどミッションから自立しています。

そんな長い歴史に培われてきたキリスト教学校を紹介する「キリスト教学校フェア」が今日、日本基督教団・銀座教会(東京都中央区)で開催されます。毎年、受験に向けてこの時期に開催されていますが、20回目となる今回は特別企画も用意されています。参加校は、桜美林学園、恵泉女学園、啓明学園、香蘭女学校 、頌栄女子学院、自由学園、女子学院、女子聖学院、聖学院、玉川聖学院、東洋英和女学院、普連土学園、明治学院高等学校、明治学院東村山、立教池袋。

前列中央が安藤理恵子学院長

第20回キリスト教学校フェア代表である玉川聖学院の安藤理恵子(あんどう・りえこ)学院長は、「いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です」(1コリント13:13、新改訳)という聖句を引用し、「人間を育てるという深く確かな志は、キリスト教学校各校の教育と校風の中に表れています」と語っています。

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