【クリスチャンビギナーズ】第7回 いまさら聞けない、キリスト教葬儀の基本

こんにちは。新米クリスチャンのカサイです。今日もお目に留めていただき、ありがとうございます。
前回は、キリスト教式の葬儀にまつわるあれこれについて、キリスト教葬儀を専門とする株式会社創世ライフワークス社の野田和裕社長にお話を伺いましたが、今回は実践編です。
覚えておきたい、キリスト教の葬儀の基本について教えていただきました。

Q.「ご愁傷様です」や「お悔やみ申し上げます」、「ご冥福をお祈りいたします」などは仏教用語ですよね。クリスチャンのご遺族の方には、どう声をかけたらいいですか?

「特に決まり文句があるわけではありません。ただ、クリスチャンにとっては死も神の計画の内ですから、『お慰めと励ましがありますように』、『主の支えと守りがありますように』など、ご家族に寄り添う言葉をかけることが多いです。また、懸命に看護をされていたご遺族の方に対して、『お疲れ様でございます。お疲れが出ませんようにお祈りしています』と声をかけることもあります」

Q.仏式でいう「お香典」は必要ですか?

「お香典は香・線香の代わりにご遺体にお供えするお金や品物を指します。キリスト教にはない習慣ですから、ご遺族を慰めるお花代として「御花料」をお渡ししましょう。御花料と書かれた専用の不祝儀袋も売られていますが、無地の封筒に書いてお渡ししてもかまいません」

Q.キリスト教の葬儀の流れを教えてください。

「キリスト教の葬儀は礼拝(カトリックではミサ)ですから、一般的には、賛美歌、お祈り、説教、賛美歌、お祈り、献花、出棺という流れになります。クリスチャンではない参列者の方も、一緒に賛美歌を歌ったり、祈りをささげてくださいますよ。祈り方がわからなくても、静かに目を閉じ、亡くなった方に思いを寄せていただくだけで良いと思いますよ」

Q.それだけでもすごく特別な時間だと思います。
キリスト教式の献花のお作法について、教えてください。

「まず、お花を両手で受け取り、献花台に進んで十字架を仰ぎ見ます。花の輪を自分に向けて持ち替え、両手で献花台に置きます。もう一度十字架を仰ぎ見て、牧師やご遺族に一礼をし、退席します。ただ、葬儀の流れや献花の方法は、教会によってやり方が様々ですから、周りの参列者の方たちがどんな風にされているかを見ながら行うといいと思います。
キリスト教ではご遺体はあくまでも“抜け殻”であり、魂はすでにキリストの御手の中にあると考えるため、あくまでもお花は棺を飾るもの。献花ではなく、“飾花(しょっか)”と呼ぶこともあります」

また、私は、天からこう告げる声を聞いた。「書き記せ。『今から後、主にあって死ぬ人は幸いである。』霊も言う。『然り。彼らは労苦を解かれて、安らぎを得る。その行いが報われるからである。』」
[ヨハネの黙示録14:10 聖書協会共同訳]

聖書には、こんな一節があります。
私自身にも経験がありますが、大切な人を亡くしたとき、もう会えないことが本当に悲しくて、もっと●●すれば良かった・・・と後悔でいっぱいになります。でも、この言葉にあるように、長い人生で受けた痛みや苦しみから解放されて、安らかな気持ちでいるのだと思うと、少しだけ、悲しみが和らぐような気がするのです。

ちなみに、これは余談ですが「クリスチャンとして仏式のお葬式に参列する際はどうしたらいいんだろう?」と悩んでいたら、牧師様神父様に、「基本的には流れに沿って、周囲の参列者と同じようにふるまいながらも、手を合わせるときには故人ではなく、主であるイエス・キリストに対して祈ればよい」と教えていただきました。神様は心を見られる方ですものね。ご参考までに。

教えてくれた人
◇野田和裕(のだ・かずひろ)さん

株式会社創世ライフワークス社代表取締役。キリスト教専門の葬儀社として新しい葬儀の形・仕組み・低価格の提案を目指し、関東・関西を中心に事業を展開。近年は「死をみつめる事は、豊かな人生を築くことにつながる。死をみつめ、真剣に生きる事を学ぶことが大切だ。」を志し、終活そして葬儀をトータル的にサポートする事業展開を目指している。公式YouTube「LIFE-WORKS Channel」も配信中。

河西 みのり

河西 みのり

主にカレーを食べています。

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