「(爆撃受けた)病院を支援する会」 クリスマス号で再建・再興支援を呼び掛け

パレスチナのガザ地区にある聖公会の病院を支援する市民団体「アハリー・アラブ(アル・アハリ)病院を支援する会」がニュース・レターの最新号(クリスマス号)を発行した。

同会の共同代表の一人である村山盛忠氏(日本基督教団大阪生野教会牧師)は、その最新号の冒頭にある「クリスマス献金のお願い アハリー病院再建・再興支援のために」と題する記事でガザの惨状を伝え、「われわれの支援の手がこれからの平和と和解の道に連なることを願いつつ、皆様方のご協力を心よりお願いいたします」などと記している。

それに続いて、『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)などの著者で東京経済大学教授の早尾貴紀氏(社会思想史)は、「ガザ地区を『生存不可能』にするために病院は意図的に破壊される」と題する記事を執筆。

その中で早尾氏は、「10月7日に急に事態が展開したのではないし、ハマースから仕掛けたことでもない。これは長期的で計画的なガザ地区の破壊と抹消であり、病院攻撃もその一環である」と指摘した。

その上で早尾氏は、「生存不可能な環境が極限に達したとき、国際社会は皮肉にも善意からイスラエルの意図に沿ってこう言いだすだろう。『人道的配慮でもってガザ地区から住民を避難させよう』。このときガザ地区は消滅し、次なる標的は西岸地区に全面的に移っていき、同様の手法が取られていくだろう。それがイスラエルにとって意味するのは『パレスチナ問題の最終解決』である。これを世界が阻止できるかどうかが試されている」と結んでいる。

募金は、郵便振替00150-7-601525(ゆうちょ銀行〇一九支店・当座0601525)「アハリー ・ アラブ病院を支援する会」まで。

(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)

日本聖公会 アル・アハリ病院の爆撃受け声明「人質の即時解放、即時停戦を」 2023年10月22日

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