ワールド・ビジョン アースデイに酒井美紀さんと「子どもたちの未来を考える」トークイベント

国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン(木内真理子事務局長)は「アースデイ」の4月22日、トークイベント「酒井美紀さんと一緒に子どもの未来を考えませんか?」を開催した。1970年、アメリカのG・ネルソン上院議員が提唱した「アースデイ」は、環境問題や平和、格差など「地球」の問題を市民一人ひとりが考える日。今回は、経済的困難の中にある子どもたちの現状と支援の可能性について、ワールド・ビジョン・ジャパン親善大使の酒井美紀氏(女優)が登壇し、林恭子氏(構成作家)が聞き手を務めた。

司会の山口正義氏(ワールド・ビジョン・ジャパンスタッフ)は、まず国連の発表した気候データを紹介。世界中の災害は年々増加しており、中でも洪水は過去20年間の気候災害における47%を占め、23億人が被害を受けており、そのうち95%がアジア地域だった。2013年11月、フィリピン一帯で大型台風・洪水が発生した際、現地を訪問した酒井氏は、11歳の少女が「自分を犠牲にしてまで家族に仕える」姿を見て胸が痛くなったと語った。

そうした自然災害やそこから生じる経済的圧迫の影響下にある子どもたちの進学・就職を支援したいとの思いから生まれたのが、ワールド・ビジョン独自のプログラム「Chosen(チョーズン)」である。サポーターが国や子どもたちの性別から選択するのではなく、子どもたち自身が受けたい支援に応じてサポーターを選択するというもの。林氏は「一方通行的な支援ではなく、双方の必要が満たされる姿は調和の取れた支援であり、一つの理想ではないか」と述べた。酒井氏はすでにサポーターとして登録済みで、現在支援中の子どももおり、「やりたいことや学びたい勉強について自分の意思で決められない生活の中、選んでくれてありがとうという気持ちでいっぱい」と語る。

続いて、スタッフの小園若菜美氏(ワールド・ビジョン・ジャパン、ベトナム担当プロジェクトマネージャー)が支援国の現状について報告。2022年4月から1年間、「人身取引の予防と子どもの保護」を目的とした事業に携わり、ベトナムに滞在していた同氏は「ベトナムでは洪水や台風ではなく干ばつが深刻化している」と述べ、地域ごとのリスクを精査し、具体的な支援を継続する必要性を訴えた。また、ベトナムの民族・習慣・文化的な側面にも言及。特に女子生徒は「学校が終われば家に帰り、家族の手伝いをする」サイクルが定式化しており、充分に本人のしたい学びが叶わないことが蔓延化しているという。

これらの課題について酒井氏は、「私たちが問題だと思うことも当事者・当事国にとってはそう思わないという状態がよくある。そして、そこでは変えないでよいものと本当に変えるべきものが存在する。それらを見極めながら、単に物資を提供するだけではなく、社会や国の現状への〝気づき〟を提供することもまた支援ではないか」と述べた。

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、5月15日までの期間中、「Chosen」の参加者を200人限定で募集中。問い合わせは同事務局(Tel 03-5334-5350)まで。

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