「梨泰院犠牲者の母親が失神…言葉の暴力をやめろ」 4大宗教団体が訴え 二次加害に対する捜査も要請

Unsplashのjohn koが撮影した写真

韓国紙「ハンギョレ新聞」によると、同国の4大宗教団体の宗教家たちが、梨泰院(イテウォン)惨事の犠牲者と遺族に対する二次加害の中止と警察の即時捜査を要請した。

大韓仏教曹渓宗社会労働委員会、カトリック・イエズス会人権連帯、韓国キリスト教教会協議会正義平和委員会、円仏教市民社会ネットワークの4大宗教団体の宗教人たちは12月21日、「梨泰院惨事犠牲者と遺族のための宗教人の国民への訴え」と題する文章で、「犠牲者に向けられた口にするのもはばかられる無差別的な嫌悪、蔑視、侮辱が相次いでいる」とし、「先日には、焼香所を守りながら苦痛に耐えているある犠牲者の母親が、面前に降り注ぐ嘲笑に衝撃を受けて失神する事件まで起きてしまった」と述べた。

また、「遺族は私たちと互いになくては生きていけない大切な隣人であり家族であって、蔑視、批判や責任転嫁、非難や嘲笑などの侮辱的な言葉の暴力は直ちにやめよ」とし、「二次加害に対する警察の即時捜査と遺族の社会的保護のための早急な対策」を求めた。

4大宗教団体は「手を取り合って泣いても内蔵をえぐるような痛みが鎮まらない遺族たちに対し、むしろ呪いの言葉を浴びせる彼らを見て、私たちは共同体が存在する理由を改めて問う」としている。(CJC)

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