禅僧ティク・ナット・ハン師死去 、「マインドフルネス」を欧米諸国に紹介

キリスト新聞社ホームページ

Duc (pixiduc) from Paris, France. – Thich Nhat Hanh Marche meditative 06, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19478461による

禅僧で平和活動家のティク・ナット・ハン師が1月22日、ベトナム仏教の中心地・フエで死去した。95歳。AFP=時事通信が報じた。「マインドフルネス」を欧米諸国に紹介し、大きな影響を与えた。

仏教界ではチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世に次ぐ影響力があるとされるティク・ナット・ハン師は、ベトナム戦争終結を呼び掛けたことで祖国ベトナムを追放され、40年近くにわたり亡命生活を送った。

2018年に帰国するまで、世界各地に道場を設け、仏教の中心とする「マインドフルネス」や瞑想に関する本を100冊以上執筆した。同師の著作は、米有名女性司会者オプラ・ウィンフリーさんや米ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」創業者のアリアナ・ハフィントン氏、IT業界の富豪マーク・ベニオフ氏らに支持され、世界中で4兆2000億ドル(約477兆円)規模にまで成長したウエルネス産業の礎となった。

同師は1926年生まれ。1960年代初頭に米国の大学で教壇に立った。66年に訪米した際、公民権運動を主導した故マーティン・ルーサー・キング牧師と面会。ベトナム戦争終結の呼び掛けにキング牧師も加わるようになり、この後、ベトナムから帰国を禁じられた。戦争は根本的に誤りであるとの信条に基づき、南北ベトナムのいずれに対する支持も拒否。亡命中も、世界に向けて宗教の自由を呼び掛け続けた。(CJC)

関連記事

この記事もおすすめ