10月16日 ガラテヤの信徒への手紙2章11節

さて、ケファがアンティオキアに来たとき、非難すべきことがあったので、わたしは面と向かって反対しました。
ガラテヤの信徒への手紙2章11節(参照箇所同書2:11〜14)

 

聖書というものは、きれい事だけで事を済ませようとするところがありません。この個所などは、ケファ、つまりペトロとパウロが喧嘩をしたということですから、当時の著名な使徒たちが対立をしたことをあからさまに書いているのです。そもそもの原因はペトロが異邦人の教会アンティオキアに来た当初、異邦人と一緒に食事をしていたのにエルサレムから伝統的律法主義者がやってくると、食事をしなくなったことにありました。パウロは、その豹変ぶりを見て、それは福音の真理に従っていないと非難をしたのです。キリストの福音を信じる信仰からそうしたのではなくて、ユダヤ人だから割礼を受けていない異邦人と一緒に食事はできないという律法主義者の言い分に従ったに過ぎなかったのです。

パウロがペトロを非難するただ一つの理由は、福音の真理に従っていないということにありました。
キリスト者が厳しい態度を取るとすると、それは福音の真理に従っているかどうかを判断の基準にするはずです。なぜならキリスト者としての信仰の根幹を揺がす重大な誤りとなるからです。その誤りだけは見過ごすわけにはいかないと思ったので、大使徒ペトロといえどもパウロは許さなかったのです。

 






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