クリスチャン国会議員・山川百合子氏と瀬戸健一郎氏のために祈る「ピースメーカーズ・フォーラム2018春」

 

クリスチャンの国会議員である山川百合子氏と、その夫の瀬戸健一郎氏を囲む集い「ピースメーカーズ・フォーラム2018春」が5月14日、京王プラザホテル(東京都新宿区)で開かれ、187人が集まった。

証しと活動報告をする山川氏と、支えるように見守る瀬戸氏=5月14日、京王プラザホテル(東京都新宿区)で

山川氏は1969年、埼玉県草加市に生まれた。幼少期から母親に連れられ、内村鑑三の無教会主義を受け継ぐキリスト教待晨(たいしん)集会(東京都中野区)に通う。その後、キリスト教主義の恵泉女学園高校と大学に進学。2010年、瀬戸氏に導かれて、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団・草加神召キリスト教会で洗礼を受ける。埼玉県議会議員を4期15年務め、2017年の衆議院総選挙に立候補して、初当選した。

瀬戸氏は62年、東京生まれ。留学先の家族に導かれ、81年、米国聖公会聖マルコ教会で受洗。帰国後、日本同盟基督教団・石神井福音教会で過ごし、94年、草加神召キリスト教会に転籍。現在、JTJ宣教神学校で学んでいる。草加市議会議員を6期23年務めた。

まず、大川従道(大和カルバリーチャペル・東京カルバリーチャペル主管牧師)による開会祈祷の後、山川氏がこれまでの政治活動を振り返った。11年前に亡くなった母親の意思を継いで政治の世界に入り、地方議員として長く務める中で、その荷の重さに悩み、「神様、助けてください」と祈っていた時、市議会議員を務めていた瀬戸氏に出会ったという。「クリスチャン政治家として歩む中で、常に主を仰ぎ、主に従って歩んでいきたい。昨年の選挙で議席が与えられたことも、神様の導きがあってのことだと日々思っている」

夫妻が取り組んできた3つの理念がある。①武力によらない平和を作る。②国家のために国民があるのではなく、国民のために国家がある。③だれもが大切にされる輝く未来を。「この理念の根底にあるのは、『平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです』(マタイ5:9、新改訳2017)。ここに立脚していることをぜひ分かち合っていただきたい」と山川氏は力を込めた。

立憲民主党代表・衆議院議員の枝野幸男氏=5月14日、京王プラザホテル(東京都新宿区)で

この日は、山川氏が所属する立憲民主党代表の枝野幸男氏も駆けつけた。「平和で安心できる社会の構築を目指し、地道に活動を続ける山川氏に、次回は小選挙区での勝利を期待している」とエールを送った。

新垣勉氏による独唱、宣教合唱団シモンコーラスによる賛美が披露された後、天野弘昌氏(同フォーラム実行委員長、草加神召キリスト教会主任牧師)がメッセージを語った。

天野氏も、山川氏と同じ聖句を示しながら、平和を作るとはどういうことかを語った。アッシジのフランシスコの平和の祈りや、マザー・テレサが残した言葉「あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。気にすることなく、最良のものを与え続けなさい」を引用。「平和を伝えた著名な人々の共通項は、消極的な平和主義ではなく、闘い系ともいうべき積極的な平和主義だ」

続いて使徒言行録3章を開いた。キリスト昇天後、ペトロとヨハネが足の不自由な男に出会う場面だ。

「その男がペトロたちを『見た』には、ギリシャ語の意味から、男の内側に変革があったことが示されている。ペンテコステによってペトロとヨハネに注がれていた聖霊が、その男にも及んでいた。

また、『わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう』(6節)とペトロが言ったものは何か。それは、イエス・キリストの御名と権威。この国を支え、リードし、霊的にとりなしていく器たちに必要なことだ。このことをクリスチャンが認識し、確信に立てば、日本を大きく変えられる」

天野弘昌氏=5月14日、京王プラザホテル(東京都新宿区)で

さらに、ヨハネ福音書を引用。「この方は、真理の霊である。世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。しかし、あなたがたはこの霊を知っている。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである」(14:17)から次のように語った。

「ペトロとヨハネは、神ご自身、主ご自身、聖霊ご自身が自分の内にしっかりおられることを確信していた。ワンダフル・カウンセラーであり、地上の歩みにおいて全知全能の方を自分の内に持っているという確信があったからこそ、男に『私が持っているものをあなたにあげよう』と言わしめた。経済や政治の世界において、さまざまな暗雲が立ち込め、いろんな闇が今あらわになっている。闇は光に勝つことができなかった。このようにすべてを明らかにしてくださるまことの主が私たちの内に住んでいることを知り、ぜひこの国の為政者のために祈っていきたい」

その後、廣瀬薫氏(東京基督教大学大学理事長)、細井眞氏(中央聖書神学校理事長、アッセンブリー十条キリスト教会牧師)、奥山実氏(世界宣教センター所長)、滝元順氏(日本リバイバルミッション新城教会牧師)の4人が「平和のメッセージ」を語り、日本と世界の平和、福音伝道の広がりのために祈りをささげた。そして、石橋秀雄氏(日本基督教団総会議長・越谷教会牧師)の祝祷をもって閉会した。

 






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