信じているなら勝利宣言をしてしまえ【聖書からよもやま話538】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、詩篇の129篇です。よろしくどうぞ。

詩篇 129篇1〜2節

「彼らは私が若いころからひどく私を苦しめた。」
さあ イスラエルは言え。
「彼らは私が若いころからひどく私を苦しめた。
しかし彼らは私に勝てなかった。

(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」なんて言われますけれど、そんなもの買わなくたって誰にだって多々あるものです。人にはそれぞれ背負った境遇があり、過去があり、それによって誰しも多くの苦労をしているものです。外から見て「あいつには苦労がなさそうだ」なんて見える人だって、実は多くの苦労を抱えているものです。

幼い頃、若い頃から悩まされる悩み。僕にもありますし、おそらく皆さんにもあることでしょう。もしかしたらその悩みは一生つきまとうものかもしれません。でも聖書にはこのように、「その悩みは僕をたしかにひどく苦しめたけれども、決して彼らが僕に勝つことはないのだ」と言え!と書いてあります。苦しみや悩みを語った後に、「しかし彼らは私に勝てなかった」と付け加えて言え!と書いてあります。

これって大事なことだなと思います。しかし「勝つと言えば勝つ」なんていう、いわゆる『引き寄せの法則』みたいなことではありません。言葉で引き寄せるのではなく、僕たちは神の力によって勝つんです。神の力は人間の言葉なんかで引き寄せるものではありません。引き寄せるまでもなく、寄り添ってくれているものです。すでにあるものです。自分の力ではどうにもならない悩みも、むしろそういう悩みであるからこそ、それは神の力によって打ち払われるものです。もちろん、今はそれに勝てるなんて思えないかもしれません。負けてしまいそうかもしれません。僕だってそうです。昔から悩まされている悩みに、負けそうなことは多々ありますし、勝てる気がしないと思えることだってあります。

長年自分を苦しめている悩みに対して、神様は先に勝利宣言をしてしまうことを勧めていますし、許してもいます。勝ち目がないように思える時こそ、まずこの勝利宣言をしてしまう勇気が必要なのかもしれません。

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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