サブスク料金を払わなければサブスク配信は見られません。【聖書からよもやま話480】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、歴代誌第二の12章です。よろしくどうぞ。

 

歴代誌第二 12章5節

「主はこう言われる。『あなたがたがわたしを捨てたので、わたしもあなたがたを捨てて、シシャクの手に渡した。』」(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

世の人はよく「神様なんていない。いるなら私を助けてくれ」と言いますし、クリスチャンでも「神様はどうして私を助けてくれないんだ」と嘆きます。しかし聖書を読むと、その嘆きは少々的外れだとわかります。

神が人を見捨てるより前に、人の方が神を捨てているんです。順番が反対なんです。自分から恋人に別れを告げたくせに、その別れた元恋人に「どうして私を愛してくれないんだ」なんて言うのは明らかに理不尽ですよね。料理のデリバリーを自分からキャンセルしておいて「どうして料理を持ってこないんだ」なんてクレームを入れるのも明らかに理不尽ですよね。サブスク配信サービスの契約をしていないのに、「どうしてこのチャンネルは家のテレビでは映らないんだ。このサービスはダメだ!」なんて文句を言うのだって明らかに理不尽ですよね。保険料を支払っていないのに病気や怪我をしたときだけ「どうして保険金を払ってくれないんだ」なんて言うのも明らかに理不尽ですよね。でもそれらと同じようなことを僕たちは神様に対してしているんです。

僕だって行政書士として、顧問契約していない方から「どうしてサービスしてくれないんだ」って問い詰められても困ります。契約の終わった出版社から「どうして原稿を書かないんだ」って言われても困ります。

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UnsplashNicolas J Leclercqが撮影した写真

都合の良い時には「自分でやるから大丈夫です。神様なんて要りませんから放っておいてください」って言っているのに、困った時にだけ突然「どうして助けてくれないんですか!」って言ってしまうのが人間です。それはノンクリスチャンだけではありません。クリスチャンだって同じことをしています。僕だって同じことをしてしまいます。

でも神様はこの後で言うんです「彼らがへりくだったので、わたしは彼らを滅ぼさない。間もなく彼らに救いを与える」と。ずっとサブスクの料金を滞納していても、心を改めて料金を払うなら、サービスを即時再開してくれるということです。なんと良心的なサービス!!そしてもちろん、神様のこのサービスは料金を必要としません。求められるのは神様を祈り求めるということだけです。

僕は近頃、いざと言うときのための災害備蓄を始めました。水・食料・トイレ・充電器・防寒具などなど、少しずつ揃えて「まぁこれでなんとか1週間くらいは生きていけるかな」くらいの備えは揃いましたが、しかし一番大切な祈りが備えられてないと気付かされました。人生の危機はもちろん災害だけではありません。そんな危機に備えて日頃から神様を祈り求めること、慕い従うこと。これが何よりの備えです。

 

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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