主の御名をあがめます。
皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
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聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、サムエル記第二の3章です。よろしくどうぞ。
サムエル記第二 3章8〜10節
アブネルはイシュ・ボシェテのことばを聞くと、激しく怒って言った。
・・・それは、サウルの家から王位を移し、ダビデの王座を、ダンからべエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に堅く立てるということだ。」
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
アブネルはサウル王に仕える将軍でしたが、サウル王が亡くなった後もその息子イシュ・ボシェテに仕えました。しかしあるとき彼は、サウルの側女であった女性と関係を持ってしまいました。そのことをイシュ・ボシェテに咎められると、アブネルは激しく怒り「あなたがそんなことで私を責めるなら、私はあなたを裏切ってダビデ王に仕える!」と言って、本当にダビデ王のところに行ってしまいました。
都合の悪いことを指摘されると烈火のごとく怒る人っていますよね。アブネルはまさにそんなタイプの人です。そして怒るだけならまだしも、王を裏切ってしまうのですからなかなかタチの悪い人です。自分の不祥事を指摘されて会社での立場が悪くなって、それで会社をやめてしまうのと同じようなことでしょうか。なんならそのことで会社を逆恨みして、大事な内部情報を漏洩させるくらいのことかもしれません。いずれにせよ、自分の都合の悪いことを指摘されて、逆上して逆恨みするというのは困ったものです。しかしこれもまた、人間の姿です。誰にでも大なり小なりそんな一面はあるものです。裏切りまではしなくても、耳の痛いこと、図星なことを言われたらムッとしたり、機嫌の悪い態度をとってしまったりするものです。
さて、イシュ・ボシェテを裏切ってダビデ王のところに行ったアブネルでしたが、ダビデ王に仕えていたヨアブという将軍に「お前はスパイだろう」と疑われて、あっさり殺されてしまいました。ヨアブは以前の戦争でアブネルに弟を殺されていたのでアブネルを強く恨んでいたのでした。敵に寝返るということは、自分を恨んでいる人の中に入っていくということでもあります。昨日まで敵同士だった人に「今日から味方です、信用してください」なんて言っても信じない人がいて当然です。
アブネルは優秀な将軍だったようですが、女性関係の過ちをきっかけに、こうして一気に身を滅ぼしてしまいました。色恋沙汰で身を滅ぼす人は今も昔もたくさんいますけれど、アブネルもまたそういうタイプだったんです。
それではまた。
主にありて。
MAROでした。
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