恐怖による支配には「密室」が必要【聖書からよもやま話441】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、 エレミヤ書の41章です。よろしくどうぞ。

エレミヤ書 41章14節

こうして、イシュマエルがミツパから捕らえてきた民のすべては身を翻し、カレアハの子ヨハナンの側についた。(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

イシュマエルは上司であったバビロニアのユダ総督ゲダルヤを暗殺しました。さらに70人を虐殺し、10人の身ぐるみを剥ぎました。さらにはその遺体を穴に投げ込みました。殺し、奪い、弔いもしない。まさに悪虐非道の人物です。

イシュマエルはさらに、残されたユダの民をアンモンに連れ去ろうとしました。奴隷として売り払おうとしたのかもしれません。しかし、当然追手がやってきました。追手がやってくると、ユダの民はたちまちイシュマエルから離れていってしまいました。

力と恐怖で人を支配するのは難しいものです。それは一見、手っとり早い人身掌握法である場合もありますが、長い目で見れば本当に人の心を掴むことはできません。ユダの民はイシュマエルの力と威圧によって、彼に従っていましたが、その力と威圧から自分たちを解放してくれる者が現れると、すぐにイシュマエルから離れました。

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UnsplashDima Pechurinが撮影した写真

恐怖による支配は、その恐怖から解放してくれる存在が現れると、あっという間に崩壊してしまいます。現代で言えばブラック企業やカルト教団は人を恐怖によって支配しようとします。「お前はここでしか働けないぞ。ここをクビになったらおしまいだぞ」とか「言うことを聞かないと地獄に落ちるぞ」とか、彼らは恐怖によって人を支配します。その恐怖から解放してくれる存在が現れては困りますから、彼らは巧みに支配下の人々を外界の情報から引き離そうとします。「外の世界」を見られてしまっては、彼らにとって非常に都合が悪いからです。イシュマエルと同じように、一気に人が離れてしまうのを知っているからです。

闇を光から守るには、そこを密室にしなければなりません。一筋でも光が入ってしまったら、そこはもはや闇ではなくなるからです。光に対して闇はあまりに弱いんです。

企業にせよ、宗教にせよ、何かのセミナーにせよ、あなたを「密室」に入れようとするのなら、すぐに逃げるのが得策です。一度「密室」に入れられてしまえば、せっかくやってきた救援の手にも気付くことができませんから。

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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