一生に一度の大恋愛のように【聖書からよもやま話186】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、  雅歌の1章です。それではよろしくどうぞ。

◆雅歌 1章15節

ああ、あなたは美しい。わが愛する者よ。
ああ、あなたは美しい。あなたの目は鳩。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

雅歌というのはいわばラブソング集です。愛しい人に恋焦がれて求める思いがこれでもかと記されています。どうしてそんなラブソング集が聖書に含まれているかと言えば、それはそこには「愛しい人に恋焦がれるのと同じように、神様を愛しなさい」というメッセージがあるからだと言われています。

クリスチャンでも愛しい人に恋焦がれるとき、その思いが強く燃え上がりすぎて、神様への愛が二の次になってしまうことがあります。少なくとも僕にはあります。しかも何度もあります。最も愛しくて、最も大切な人を求めるのと同じように、いやそれ以上に、神様を求めなさいというのが聖書のメッセージです。
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今日引用した箇所のなんとまっすぐなことでしょう。ど真ん中の豪速球のように、愛する人を「美しい」と褒め称えています。まるで中学生か高校生の初恋のような純粋さです。果たして大人になった僕は、こんなにまっすぐに神様を愛しているだろうかと思わされます。僕は人生で最も愛しい人を愛したときのように、あの純粋さと熱烈さで神様を求めているでしょうか。実はちっとも自信がありません。

でも僕は「あのときにあの人を愛したように」という、愛の純粋さと熱烈さのお手本というか、基準というか、そんなものをその恋によって与えられたのかもしれません。「あの愛のように、むしろそれ以上に神様を愛そう」と思うことができるんです。

人生で最も燃え上がった恋のように、神様を愛しているか。そのことを問うために、このラブソング集、雅歌は聖書に含まれ、そして読まれ続けているのかと思います。一生に一度の大恋愛のように神様を愛すること。難しいですけど、これができたらどんなに幸せなことでしょう。だって大恋愛にはいつか終わりがきますけど、神様は終わることなくその思いを受け止め続けてくれるんですから。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

【今日の小ネタ】
・・・とはいえ、「あなたの目は鳩」というのは現代日本の感覚では誉めてるのかけなしてるのかよくわかりませんよね。鳩って意外と目つき悪いですしね。でも聖書の時代と場所の人たちの感覚では最上級に褒めているらしいです。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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