新たに公開された資料「気候正義を通じて子どもたちに希望を:金融業者に責任を負わせるための法的手段」は、気候危機を永続させる役割について金融関係者に責任を負わせるために設計された重要な法的手段を教会とコミュニティに提供する。世界教会協議会(WCC)が3月24日に公式サイトで伝えた。
それによると、WCCの「子どもたちに対する教会の責任」プログラムによって開発されたこの資料は、WCCの世界的な支持者の信仰者とパートナーに、気候訴訟に関する知識を提供することを目指している。気候訴訟は、気候危機に対処し、若者と将来の世代の権利を保護するための、急速に成長し影響力のある方法であると説明。
この出版物の序文で、気候正義と持続可能な開発に関するWCC委員会の議長であるフリオ・マレイ大主教(パナマ聖公会)は、「私たちの信仰は権力に対して真実を語り、地球とその住民を保護するために利用可能なすべての法的手段を活用するよう私たちに求めている」と指摘している。
「金融機関に責任を負わせることは、気候変動の解決策を加速させる最も強力な手段の一つであることが証明されています」と、WCCの子どもと気候の上級プログラム・リーダーであるフレデリック・ザイデル氏は言う。「この資料で提供される戦略は、被造世界に対する危害の根本原因に取り組み、将来の世代の生存権を保護するという科学界と若者の願いに対する答えです」
WCCは、気候法に関する進行中の取り組みについて助言するため、2人の高く評価されている専門家を雇用した。ハルジ・ナルラ氏は、ドゥティー・ストリート・チェンバーズの気候訴訟を専門とする一流の法廷弁護士であり、ニコラス・ヤング氏はオックスフォード持続可能法プログラムで気候訴訟を研究している弁護士兼法学博士候補生である。
「WCC加盟教会およびパートナーの皆様には、今後数か月以内に予定されている気候訴訟の手段に関するオンライン・トレーニングへのご参加を心よりお待ちしています」と、WCCは呼びかけている。WCCによると、最初のトレーニング・セッションは4月15日午後2時(中央ヨーロッパ時間。日本時間の午後10時)に開催され、その後、さまざまな時差帯の参加者に対応するセッションが続くという。
「このプロジェクトに参加したい教会およびパートナーの皆様は、churchesforchildren@wcc-coe.org までご連絡ください」と、WCCは記している。
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)