共同通信によると、教皇フランシスコの訪日時期が来年11月後半以降になる可能性が高いと、カトリック教会の前田万葉(まえだ・まんよう)枢機卿(69)が24日、見通しを明らかにした。訪日が実現すれば、被爆地である広島と長崎を訪れ、核兵器廃絶と平和を訴えるメッセージを発するとみられる。
前田枢機卿によると、新天皇即位に伴う「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心儀式が来年11月14日から2日間にわたって催されることから、その後の来日を教皇は考えているという。滞在期間は3泊前後で検討しており、新天皇や首相と面会するため、東京も訪ねる意向だ。
さらに、「東日本大震災の被災地や沖縄にも足を運ばれるかもしれない。早ければ来年1~3月にも教会側が具体的な日程を公表する可能性がある」と前田枢機卿。
被爆地から発信するメッセージには、若者の自殺や高齢者の孤独死といった、教皇が強い関心を持つ課題への言及もあり得るという。