4年ごとの米大統領選挙が半期過ぎた時点で行われる中間選挙。6日の投票の結果、上院では与党・共和党が過半数を維持したものの、下院では民主党が8年ぶりに過半数を奪還し、「ねじれ議会」が誕生することになった。
しかし、ドナルド・トランプ大統領は7日、自身のツイッターに、「今夜、すばらしい成功を収めた。皆さん、ありがとう」と投稿して強気の姿勢を崩さなかった。
この選挙では、大きな影響力を持つといわれる福音派クリスチャンが多く住む南東部、いわゆる「バイブル・ベルト」と呼ばれる諸州の票の行方が注目されていた。
日本在住の福音派の米国人宣教師キャロル・アイバーソンさんは今回の選挙に関し、次のように述べる。
「福音派の多くがトランプ大統領を支持しているのは知っています。しかし、全員ではありません。私はトランプ大統領の言動を見るとき、『本当にこの人が国のリーダーなのか』と嫌悪感を持つことがあります。彼が大統領になってから、共和党支持者と民主党支持者の間がだんだん離れていくのを感じています。お互いを罵(ののし)り合って、認めようとしないのです。これでは、アメリカを分断させ、決して良い結果を生まないではと思っています。
今回の結果を残念には思いますが、希望は失っていません。神様が何かしらの計画のうちにトランプ大統領をリーダーにしたのでしょう。これはジョークでもなければ、アクシデントでもなく、神様の完全なる計画の一部なのだと思います。理由は分かりません。
しかし、皇帝ネロがクリスチャンを迫害していた時代、パウロは決してネロを批判しませんでした。『人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです』(ローマ13:1)以下の御言葉を改めて読み、今回の結果を受け止めたいと思います」