超教派の宣教大会「TORCH 2018」(主催:TORCH宣教大会実行委員会)が16日、ウェスレアン・ホーリネス淀橋教会(東京都新宿区)で開催され、約1000人が集まった。
後半では、18歳のシンガーソングライター、Kenta Dedachi(ケンタ・デダチ)さんが歌声を披露。Kentaさんは牧師家庭に生まれ、幼少期から賛美歌やゴスペルに囲まれて育った。14歳から配信しているユーチューブのチャンネル登録者数は、6月現在、1万6千を超え、国内外から多くの注目を集めている。繊細なヴォーカルで、自ら手掛けた「Freedom」と「Go Fly Away」を歌った。
「『Freedom』は、イエス様に出会って、十字架によって自由を得たという歌です。イエス様の恵みにあずかる体験をした人、まだしていない人、何かに縛られて不自由な思いを抱いている人もいると思います。今日は、どんな状況にあっても、イエス様の内にある平安と自由を受け取ってほしい。そして、家や職場、学校に戻ってから、主にある自由をTorch(灯火)にして、どんどん伝えてもらいたいと思います」
続いて、30代の田所慈郎(たどころ・じろう)氏(日本基督教団・富士見丘教会牧師)がメッセンジャーとして登壇した。
まず、「幻がなければ、民はほしいままにふるまう」(箴言29:18、新改訳)という聖句から、次のように訴えた。
「神の言葉(幻)がなければ、私たちは滅んでしまう。神の言葉なしに、私たちは共に生きていくことなどできません。イエス様の福音、十字架と復活の恵みがなければ、私たちが一つに結び合わされる奇跡は起きません。
日本の宣教が失敗したのは、『信仰継承』に失敗したから。まずは、次世代に何を渡していくかをはっきりさせる必要があります。それは、イエス様に結び合わされているという喜びではないでしょうか。
アフリカに福音を伝えたデイヴィッド・リヴィングストン(1813〜73)は、スコットランドの牧師が10年間の伝道活動でただ一人救いに導いた少年でした。このように、『これっぽっち』と思うことであっても、主と共に歩んでいくなら、主は大きく用いてくださいます」
最後に、「強くあれ。雄々しくあれ。彼らを恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主ご自身が、あなたとともに進まれるからだ。主はあなたを見放さず、あなたを見捨てない」(申命記31:6、新改訳)という聖書の言葉から励ましを送った。
「主に近づき、つながろうではありませんか。私たちは福音を伝えるという特別な特権を与えられています。年齢の高い人は若い人を交わりの中に招いて、『福音の恵みを共にして歩んでいこう』と誘ってください。若い人たちが忙しいことはよく知っています。しかし、私たちの交わりは地上で終わりではなく、天に続いています。イエス様の再臨の時、共に主に出会えるよう、次の世代につないでいきましょう。励まし、支え合って歩んでいこうではありませんか」
メッセージに続き、出演者の合同賛美チームが賛美をささげ、招きの時となった。田所氏の呼びかけに応じて、献身の決心者が次々に立ち上がった。
「賛美が響きわたり、エネルギーを感じました。キリスト教の大きなイベントに出たのは初めてで、とても新鮮な気持ちになりました。次回も参加したいと思います」と参加者の女性(20代)は感想を語った。