2017年のクリスマス・シーズンに全米公開され、全世界興行収入60億円を突破したアニメ映画「ザ・スター──はじめてのクリスマス」のDVDが10月3日から販売される。今月6日にはソニー・ピクチャーズ試写室で、夏休み中の親子を対象とした試写会が開催された。
マリアのもとに聖霊がやって来て、「神の子を身ごもる」と告げるところから話は始まる。そして、この映画のもう一つの主役となるのが動物たちだ。生まれてからずっと粉ひき小屋で育ったロバのボー(ボアズ)は、生きている意味を見いだせないまま日々を過ごしていた。
「いつか外の世界を見てみたい。外に出たら、もっと役に立つロバになるんだ」
その日を夢見ていたある日突然、チャンスが巡ってきた。小屋を脱出して、自由の身になり、マリアと出会ったのだ。
出産のため、ベツレヘムへ向かうヨセフとマリア。そこに、ヘロデ大王から「新しい王を殺せ」と命令されてやって来た2匹の犬(サディアスとルフス)が襲いかかろうとする。それを知ったボーは、動物たちとマリアの後を追う。
主題歌「The Star」をマライア・キャリーが歌うほか、ザラ・ラーソンやペンタトニックスらの歌が彩りを添え、時おりユーモアも織り込みながら場面が進んでいく。子どもから大人まで楽しめる映画だ(86分)。
マリア役の吹き替えを担当したのは、歌手で女優の知念里奈(ちねん・りな)さん。クリスチャンの知念さんへのインタビューは、いのちのことば社が販売するスペシャル・ギフトパックの特典に掲載されているが、その一部をご紹介する。
──出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。
1年の中でも特別で、いちばん好きな日であるクリスマスを題材にしたお話。参加させてもらうご縁と、その巡り合わせが嬉しくて感謝しました。
──マリアは、身重ながらも遠くの地へ旅に出かける、強くたくましい女性。ご自身と似ている部分などはありましたか。
私自身が似ている部分を探すのは畏(おそ)れ多く、難しいですが、この中で描かれているマリアは、若くて、とても明るく、困難も笑顔に変えて生きていく強い女性。聖書を読んで私がイメージしてきたマリアよりも、身近に感じることができました。ちょうど吹き替えの頃、私自身も出産を控えていたので、女性として子どもを守り、強く生きる姿にとても共感しました。
──知念さんのいちばん印象に残っているクリスマスのエピソードを教えてください。
クリスマスは、家族みんなで教会の礼拝に出て賛美歌を歌い、お祝いします。
──印象的だったシーンはありますか。面白かったところ、たいへんだったところなど、見どころを教えてください。
アニメーションの動作や唇の動きに合わせるのに苦労しましたが、スタッフの皆さんのアドバイスのおかげでいろいろ挑戦でき、楽しくやらせていただきました。「私はマリア」とロバのボーに話すシーンがあるのですが、普段はあり得ないロバへの自己紹介というシチュエーションと、改めて「マリアってどんな声をしていたのだろう。私でいいのかな」と思うと、とても難しく感じました。でも、とにかくロバのボーのキャラクターがかわいくて、終始笑顔で取り組むことができました。
──これから鑑賞される皆様へメッセージをお願いします。
ユーモアあふれるストーリーに、ポップで楽しい音楽。その中に大事なクリスマスのメッセージが詰まっています。お子様から大人まで、皆さんで一緒に見てほしい素敵な作品です。今年のクリスマスにぜひご覧ください。
22日の親子試写会は、午前10時から(満席)と午後3時半から(若干の空席あり)の2回。申し込みの上、来場のこと。詳しくはライフクリエイション(03・5341・6927)まで。
映像特典(計約70分※音声解説除く)
・一緒に歌おう・クリスマスの精神を持ち続けよう・声のスターたち・イエスが生まれた世界・Life Is Goodにあわせて・降誕のとき・リリック・ビデオ(5種)・きら星アートのつくり方(3種)
封入特典
・オリジナル・クリスマスカード・セット(3枚)・ぬりえセット(3枚)・クリスマス・メッセージ入りブックレット(8頁)