ワールド・ビジョン・ジャパン(東京都中野区、事務局長:木内真理子)はこの夏、小学生を対象とした国際理解講座「ワールド・ビジョン・サマースクール2022」をオンランで開催する。現在参加者を募集している。申し込み締め切りは7月15日(金)正午まで。無料。
ワールド・ビジョン・ジャパン(以下、WVJ)は、貧困や紛争等の影響を受ける子どもたちへの支援活動を、世界36カ国で実施する国際NGO。今回開催する「ワールド・ビジョン・サマースクール」は、日本に住む子どもたちに世界の現状を知ってほしいと願い、毎年夏休みに行なっている子ども向けイベントだ。WVJだからこそ届けることができるリアルでリッチなコンテンツが毎年好評で、昨年は、全4回のサマースクールに、のべ1,217人が参加した。
今年は、SDGsのゴールごとにテーマを設定して内容をリニューアル。「世界の子どもたちとSDGs」をメインテーマとした1講座完結型の4つのプログラムで、SDGsと世界の問題を楽しく学んでいく。初回のSDGsゴール3の「保健」をテーマにした回では、WVJと塩野義製薬株式会社・シオノギヘルスケア株式会社とのコラボレーションが実現。「感染症と世界の子どもたち」と題して、専門的な内容を小学生にも分かりやすく伝える。さらに、新型コロナウイルスに対する理解を深めるクイズや、正しい手洗い方法のレクチャーも行う。なお、同イベントは、中野区教育委員会が後援している。
昨年の「ワールド・ビジョン・サマースクール2021」に参加した保護者からは、「クイズから始まったことにより、小学3年生の娘も楽しみ、次のお話しも興味深く聞いておりました。分かりやすい例え、お話しでよく理解できました。ありがとうございました」とか、「水をたくさん使わないように気を付ける等、行動に変化が見られるようになりました。子どもなりにいろいろ考えたのだと思います。世界の現状を知る良い機会になりました」といった声が寄せられている。
WVJでは、夏休みの宿題や自由研究にもぜひ活用してほしいと参加を呼びかけている。申し込みはホームページから。
全4回の概要は以下のとおり。
1回目 SDGsゴール3保健 「感染症と世界の子どもたち」
対象:小学1~6年生
日時:7月28日(木)午後1時半〜2時50分
定員:500人
内容:WVJと塩野義製薬が協働で取り組む母子保健事業「Mother to Mother SHIONOGI Project」の事業地であるケニアの子どもたちの生活に目を向ける。また、新型コロナウイルスに対する理解を深めるクイズや、正しい手洗い方法のレクチャーも行う。
協力:塩野義製薬株式会社、シオノギヘルスケア株式会社
2回目 SDGsゴール1貧困 「世界の問題と子どもたち」
対象:小学1~3年生
日時:8月3日(水)午前10時〜11時
定員:500人
内容:安全な水や食べ物が十分にない、学校に行けない等、世界の子どもたちを取り巻く課題を写真や動画、クイズ等で学ぶ。
3回目 SDGsゴール1貧困 「世界の問題と子どもたち」
対象:小学4~6年生
日時:8月3日(水)午後1時〜2時半
定員:500人
内容:貧困の中に生きる子どもたちが、教育の機会を奪われたり、児童労働や人身取引、児童婚などのリスクにさらされている現状を紹介し、子どもたちの声に耳を傾ける。また、貧困とSDGsのほかのゴールとのつながりに理解を深める。
4回目 SDGsゴール16平和と公正 「子どもの権利と多様性」
対象:小学4~6年生
日時:8月5日(金)午前10時〜11時半
定員:500人
内容:「子どもの権利条約」に理解を深め、世界に広がる権利の不平等を学び、多様性が受け入れられる公平な社会を実現するために必要なことを考える。