放送、映画、視聴覚メディアに携わるカトリックの国際的な団体であるシグニス(=SIGNIS〔世界カトリックメディア協議会〕、本部:ブリュッセル)の日本組織であるシグニスジャパン(=SIGNIS JAPAN 〔カトリックメディア協議会〕、会長:土屋至)は、2024年度に「第1回シグニス動画フェスティバル」を開催し、広く動画作品を募集することを発表した。
シグニスジャパンでは、2022年度に終了した日本聖書協会主催の「聖書動画コンテスト」に代わる動画イベント開催の期待を受け、開催に向けての検討を重ねてきた。日本聖書協会のノウハウを参考にしながら、シグニスジャパンならではの動画フェスティバルを目指す。競い合うコンテストではなく、あくまでもフェステイバル。イメージするのは「天上の祝宴」で、誰もが参加でき、誰もが楽しめるイベントにしたいと力を込める。
2017年度の総会では「福音的な映画を紹介し、福音的なインターネット文化を育て、福音的にメディアを用いる個人・団体を応援することで、人を隔てるあらゆる壁を超えて、普遍的平和をもたらすキリストの福音を広める」というミッション・ステートメントを定めた。福音的な動画を募り、その応募者を応援するイベントは、まさしくこのミッション・ステートメントを実現するものだ。
応募作品については、「聖書のメッセージと合っているか」という点においては「聖書動画コンテスト」と共通するが、あくまでも「フェスティバル」であることを強調する。「動画を楽しみながら作っており、その喜びが内容にもあふれ出てしまっている。見る側も楽しくて、面白くて、あっという間に数分が過ぎてしまう。信徒でない人でもシェアしたくなる」。今回対象とするのはそんな動画だ。
シグニスジャパン・インターネットチームの石原良明氏(八戸学院大学准教授)は、同フェスティバル開催を受け次のようにコメントする。
福音は人生や世界のマイナスをゼロにするだけではなく、プラスにするものなので、その喜びが映し出されている動画を送ってほしい。みことばを表面に出さなくても、真に人間的なことであれば、福音と響き合っているはずです。そのような立場で、たとえ一見キリスト教と無関係であったとしても美しいものが見れればと思っています。
今後は、動画作りに役立つセミナーや、過去のコンテストに動画を応募した人たちの経験を聞いたり、質問を受けたりする会を開いていくことを計画している。こういった機会をとおして、同フェスティバルが求める動画の方向性、審査基準などをより明確にしていく予定だ。同時に協賛企業・団体も広く募っていく。
応募についての詳細、その他イベントについての詳細情報は、シグニスジャパンのSNS(フェイスブック)、公式ホームページにおいて告知する。