9月28日は関西学院大学の創立記念日

 

今日9月28日は関西学院大学の創立記念日。ちなみに、「かんさい」ではなく、漢音読みで「くわんせい」です。神学部を有する数少ない大学の一つで(ほかに上智、同志社、西南学院、東京神学大学、東京基督教大学)、日本基督教団の認可神学校です(今はクリスチャン以外も入学可能)。全学部のチャペルでチャペル・アワーとして30分間の礼拝が行われ、またキリスト教学も必修科目。関西学院は大学のほかに、聖和短期大学、高等部、中等部、初等部、幼稚園、インターナショナル・スクールを備えた総合学園です。

関西学院大学時計台(旧図書館)(写真:Miya)

1889年、米国の南メソヂスト監督教会から派遣された宣教医ウォルター・ラッセル・ランバスが神戸の原田の森に創立しました。1929年、現在の西宮市上ヶ原に移転し、95年、神戸三田キャンパス、2000年、大阪梅田キャンパス、07年、東京丸の内キャンパス、09年、西宮聖和キャンパス(聖和大学と合併)、19年、西宮北口キャンパスを開設。中でも西宮上ヶ原キャンパスは日本屈指の美しいキャンパスとして知られます。登録有形文化財の図書館を中心に、中央芝生を囲んで両側に建物を配置。校舎も、赤色の素煉瓦とクリーム色のスタッコ壁、連続アーチのスパニッシュ・ミッション・スタイルでほぼ統一されており、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの代表作の一つです。

スクール・モットーは「Mastery for Service」(奉仕のための練達)。隣人・社会・世界に仕えるため、自らを鍛えるという関学人のあり方を示し、校歌「空の翼」(北原白秋作詞、山田耕筰作曲)にもそれが読み込まれています。校章は三日月で、月の満ち欠けと学生の進歩と成長を重ね合わせたもの。

95年に発生した阪神・淡路大震災では、23人の学院関係者が倒壊した家屋や土砂の下敷きとなり、命を落としました。現在でも震災が起こった1月に、阪神・淡路大震災追悼チャペルをランバス記念礼拝堂で行っています。

この記事もおすすめ