9月14日「レディ・ウィズダム」

レディ・ウィズダム(叡知・えいち)が
  呼びかけているのが聞こえるか。
マダム・インサイト(洞察・どうさつ)が
  声高に呼びかけているのが聞こえるか。
彼女は最もにぎわう最初の大きな交差点に立ち、
人々が一番行き交う町の広場でこう叫ぶ。
「人よ、この道路にいる全ての人々よ、
わたしは声をあげる。愚かな者たちよ、
熟慮(じゅくりょ)することを覚えよ。
うすのろな者たちよ、襟を正せ。
この言葉を聞き損なうな。
 ―― わたしは上手く生きる方法を告げる。
最高に生きる方法を告げる。
わたしの唇は真理を咀嚼(そしゃく)し、味わい、喜ぶ ――
わたしは邪悪な味には耐えられない。
あなたが耳にすべきは、
  わたしの唇から出る真で公平な言葉だけ。
その一つの言葉さえ曲げられ、歪(ゆが)められることはない。
あなたはその真実を理解する。
 ―― あなたには開かれていた心があるのだから。
真理を求める心は、直ぐにそれが正しいと分かる。
人生の訓練の方が、お金を追いかけるよりもいい。
神の知恵の方が、儲(もう)かるキャリアよりいい。
レディ・ウィズダム(叡知)は
罠をはる富のすべてをあつめたよりも、素晴らしい。
彼女のためにロウソクを灯せ。
それこそあなたにとって最上のことだ。」
神の知恵を優先せよ。
知恵は富の罠よりまさり、
どのような財宝も比べることは出来ない。
 
「さて、親愛なる子らよ、よく聞け。
わたしの道を大切に守る者の、いかに幸いなことか。
訓練の日々にしるしをつけ、賢く生きよ。
あなたの高価な人生を浪費してはならない。
わたしに聞き従う男性、女性はいかに幸いなことか。
わたしが一日の仕事を始める為に、
わたしに声をかけ、わたしの期待に応える人の、
  いかに幸いなことか。
わたしを見出すときに、あなたは命を見出す。
  それは真の命だ。
その時あなたは神の恵みを受けて満足する。
もしわたしにひどいことをするならば、
  あなたの魂がそこなわれる。
わたしを拒絶するとき、
  あなたは死を弄もてあそぶことになる。」
 ―― 箴言8章1~11節、32~36節

*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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