12月27日「献金」

(1983年のクリスマス)
 

タルシシュや島々の王がみつぎを納め
シバやセバの王たちは
 贈り物を携えて来ますように!
長く生きられますように
シバの黄金が彼にささげられますように!
―― 詩編72編10、15節

 
タダ乗りできる ものなどはない
そんな世界で育って
贈り物は 物々交換の 道具として使うよう
そんな風に育てられ
そんなわたしにも 付帯条件がないこの贈り物を
受け取りながら余生を過ごしているけれど
それが上手く行くとは 言い難い
 
バスローブをまとった 三人の博士たち
バスローブの下から
 スニーカーと十五センチ程のジーンズが見える
三人は 跪きつつ 差し出している 献げもの。
だれもがささげる準備ができていない献げものを
 
終わってから、数名がその場に残り 
 ろうそくを吹き消す
敷き詰めた藁(わら)を箒(ほうき)で掃除し 馬小屋丸ごと 
 すべては倉庫の 奥深く
 
 この世の夜へとつづく ドアを開き
 わたしたちは ふと気づくのだ
 より取り繕った自分を 
  自分で作り上げてしまったことを
 

彼らは畏敬の念に圧倒されて、
 ひれ伏して幼子を拝した。
それから、彼らは彼らの荷物を開き、
 黄金、乳香、没薬を献げた。
―― マタイによる福音書2章11b節

*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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